黙ってやれ!

著者は妻の知人の娘さんだ。
優秀なだけでなく、人格的にも
素晴らしいらしい。

日本の受験勝者とは一線を画する。
参考になる面がいくつかあった。

著者は自身の最大の強みは
「淡々と頑張れること」
と言っている。

著書の中でも「頑張る」「努力」
という言葉がしばしば登場する。
一般に認識されている概念とは

異質のもののようだ。

「苦痛」や「嫌い」が感じられない。

某社でセミナー講師をする機会があった。
快適領域の話になった。
(下線をクリックして下さい。)

快適領域でしか人は力を発揮できない。
いわゆる「努力」「頑張る」では
不快領域に入るので能率が上がらない。
むしろ逆向きのモチベーションがかかる。
だから嫌なことはしてはいけない。

そんないつもの話をした。

「そうは言っても、嫌なことでも
しないといけないときどうするか?」

いつもの質問がきた。

答えは

「默まってやれ」
だ。

いちいち不満の感情に付き合うな。

(本当はやりたくないんだけど…)
が、心に現れた瞬間、能率が下がる

どころか健康も害する。

淡々とやれ、粛々とやれ、だ。
もはや歯を磨くのに理屈をこねない。

でしょ?

渡世の義理で避けられない問題はある。
「嫌だから」という理由でそれを
避けて通れば、社会的存在ではない。
いちいち感情を介さずやるしかない。

「達人」と呼ばれる人は概して、
「ルーチン化」している作業が多い。
呼吸の如く、ルーチンをこなす。

淡々とやる。粛々とやる。

人生時間は皆同様に有限である。
時間を濃く使わなければ勿体ない。

酒席は社会的には必要かもしれない。
わけがわからなくなるほどの深酒は
無駄遣いだということだ。

禁煙供養

”喫煙はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)
の原因です。年間~人亡くなります”

赤坂の喫煙所で見つけたポスターだ。

このポスターは絶対に身体に悪い。

タバコの有害性が上昇する。

佐藤さん(60歳女性)は、昨年

同居していた兄を亡くした。

タバコと酒をこよなく愛する兄。
両親を早くに亡くした佐藤さん。
お兄さんが親代わりだったそうだ。

最愛の兄の死で悲嘆にくれていた。
しばらく眠れない日が続いた。

睡眠導入剤を処方してあげた。

半年ぶりに来院した佐藤さん。
「眠剤頑張って止めてます」

と誇らしげに言った。

「飲めばいいじゃん」
「認知症になりたくないし」
「何で?」
「誰も面倒みてくれないもん!」
「誰にも面倒かけないのなら、
認知症でもいいんじゃないの?」

「そっかあ!」

眠剤を飲まなくても眠れる。
だから、眠剤はいらない。
ヘトヘトになって眠りに落ちる。

だから、眠剤はいらない。

それで行こう、そう告げた。

人に迷惑?面倒をかける?
そんなことは動機にはならない。

そんな人は最初から薬を飲まない。

禁煙も続いているそうだ。
本人いわく「奇跡」だ。
供養の気持ちで禁煙を継続している。

素晴らしい。

「兄さんの分まで酒とタバコ
やってあげたら?」

つい天邪鬼をしてしまう。

さすがに
「そっかあ!」

とはならない…

身内の死は「有限」を教えてくれる。
残りの人生において、酒とタバコが

無駄だと思うなら止めればいい。

病気にならないため?
そんな消極的な理由は動機にならない。

そんな人は最初から吸わない。

新たな一歩を踏み出す。

そのために古い習慣を捨てるのだ。

兄の分まで今生を楽しもう!
後悔なきよう。

愛情のかけすぎにご用心

バアバん家の卵かけご飯の方が美味しい

しかし喉元過ぎれば…

受診した妻からの情報だ。
酒もタバコも始まった。

どちらも前ほどではないらしいが。

「もういいんじゃない?」

主治医は海上さんの不死身に期待だ。

妻の悩みは海上さんの「塩分」だ。
とにかく醤油をかけまくるそうだ。
「味ついてるよ」
と言ってもかける。
夫の好みに合わせ、味付けも濃い。
食べもせずにかける。

苺にも砂糖をかけまくる。

「醤油と砂糖舐めてればいいじゃん」
主治医は匙を投げて言い放った。
滲み込むものでなければダメだそうだ。

コンニャクはダメで、チクワはOK。

一般的に関東は比較的味が濃い。
若い人の意識はかなり変化してきた。
海上さんには結婚した子供が2人いる。

2人とも家庭の味は薄いそうだ。

たまに孫が遊びに来る。
卵かけご飯を出してやる。

すると孫は冒頭の言葉を発した。

使っている卵は同じ契約農家らしい。
味の決め手?
醤油の量らしい!

たっぷりかけるのがポイントだ。

まあ「たまに」ならいいのでは。
ジジババは愛情も味も濃い
ということで…