
中島さんは魚河岸で16歳から
50年間働いていた。
裏も表も知り尽くしているので
話を聴くのがいつも楽しみだ。
血の気の多い話が多いが。
最近食欲がないという中島さん。
「何を食っても旨くないんですよ」
「寿司は?目が効くからアカンか」
「見たら食えないんですよ」
要するに、魚を見ただけで
「質」がわかりすぎる。
見ただけで、魚は食えなくなる。
鯵しか食えないそうだ。
「目が効くのもよし悪しですね」
「いい加減なもんなんすよ」
「というと?」
詳しく説明してくれた。
みな「目」は持っているそうだ。
見た目で選ぶのは百発百中らしい。
しかし、食べて「本マグロだ」と
違いがわかるプロは5人に一人らしい。
「?」
では、一体「目」は何なのだろうか?
自分では「正しい」を知っているが、
その「正しさ」を役立てられない。
なるほど!
「医者の不養生」と同じだ!
ちょっと違うかもしれない。
大麻で逮捕される警官か?
もっと離れたかな・・・