バッド・チューニング


憂歌団のライブに井上堯之がゲスト出演した
(知らない人は各自調べて下さい)。

「チューニングするからちょっと待って」
という井上に
「適当でええですよ。オモロイから」
と応える木村充揮。

その感覚をカッコいいと思うのは
中学生の頃から変わらない・・・

磯野さん(50歳)は年に1~2回、
検診+α(アルファ)で受診する。
手に持っている書籍を鞄にしまいながら、
診察室へ入ってきた。書籍のタイトルは
『女の人を怒らせない技術』

磯野さんには発達障害がある。
就労支援も受けている。

一見すると、磯野さんが発達障害だとは
気づきにくい。
接すると、やはり「ズレ」がある。
チューニングが少し狂ってる。

些細なズレだし、どうってことはない。
病名を知れば、一層どうってことはない。
むしろ、純粋などん臭さに好感が持てる。
だけど、日常はトラブると思われる。
女性をイラつかせているのだろう・・・

かくゆう自分も家族にイラつかれる。
母や妹からすれば、自分も十分に
「発達障害」の範疇らしい。

要するに「定規」の問題だ。
自分の「定規」の目盛りを、あえて
荒くするのも一種の「知恵」だ。

大勢の女性の「生活の知恵」に救われ、
許してもらってきた思う。

磯野さんも健気に努力している。
少々チューニングが狂っているが、
大らかな気持ちで接してあげてほしい。
かえってオモロイ演奏になるかも。
憂歌団のように・・・

可哀そうやんけ



早い話が

無理して毒づくな
といういことだ。

発達障害という病名が横行している。
本人が困っていなければ大きなお世話だ。
病名として受け入れる必要は全くない。

ただし、カテゴライズのメリットもある。
病名がついたことでサービスが利用できる。
利用できるものは利用すればいい。
そのために税金を払っているのだから。

昔は病名としては一般的でなかった。
それゆえ、生活に困っている人も少なくない。
瀬田さん(63歳)もその一人だ。
性格は朗らかで、優しい。

独りで母を介護し見送った。

瀬田さんは複数の病を抱えている。
主に生活習慣病だ。
食事や運動のコントロールができない。
繰り返し指導するが、理解力に欠ける。
世間的には怠惰と見られがちだ。
プロから見れば「精神発達遅滞」がある。
普通に生活しながら、少しズレる。 

食欲を抑えられない理由は他にもある。

世の中、安価で高カロリーの食材だらけ。
缶酎ハイはジュースより安い。

国は許可を与えているし、重要な財源だ。

瀬田さんの病状は断じて自己責任ではない。
守ってあげないといけない存在なのでは?

生活保護受給者に異様に厳しい人がいる。
不正受給は受給者全体の2%に過ぎない。
これはファクトだ。
不正受給とされるケースでもしっかり
調べれば精神疾患の可能性もある。

世の中が「深刻」になっている気がする。
しかも「意地悪」な方向に…
「自己責任」という言葉の濫用。
自己責任は自分に対して使う言葉だ。

他人に使う必要はない。

「可哀そうやんけ!」
それは誰にでもある気持ちだろう。
正直にその感情を発露すればいい。

困っていれば助けてあげればいい。

「可哀そうやんけ!」
幾度となく許されてきた。
時代を共にする縁で。
空間を共にする縁で。
つながりを感じ、同情してあげる心。
それはあえて醸成するものではない。

最初から持ってる素直な気持ちだ。

「盗人にも三分の理」
先人は不正受給にさえも理由を見出した。
大泥棒も移民も娯楽の対象だ。
少なくともスクリーンの中では…

無理して毒づくな、と言いたい。

発達障害児の療育についての講演

無知は罪。
無関心も罪。
それは健常者の親も障害児の親も同じ。
親の愛だけでこどもは育たない。
みな宇宙の愛をもらって大きくなれた。
こどもは宇宙の宝物。
みなで育ててあげよう。
障害児も、シリアの戦争被害者も…