抗体検査


大学時代の親友から抗体検査キットを
寄贈してもらえることになった。

スタッフの人数分の抗体検査キットを。
もちろん「新コロ」用のキットだ。
素直に嬉しい!

親友は小児科医だが、
大人も診る決意をした。

クリニックのそばのプレハブで
「発熱外来」を開くことにしたのだ。

小児科医の医師が大人の診療もする。
実は、このご時世なかなかできない。
誰も責任を取りたがらない世の中だ。

「原田に刺激受けたんや」

そう言ってくれたことに恐縮した。

「孤軍奮闘」という言葉は嫌いでは
ないが、独りでは何もできない。
そして、何も動かない。
他にも多くの仲間が行動を始めている。
嬉しいし、刺激を受けている。

親友のクリニックでは、自費での
抗体検査も導入するそうだ。
IgM、IgGのどちらも検査できる
タイプらしい。

結果の評価の仕方と患者さんへの
フィードバックについて少し助言した。
どれほど想定しても必ず想定外が出る。
出たとこ勝負!全部勉強!

どうってことない助言のお礼として
キットを寄贈してくれたのだ。
関西在住で新コロ抗体検査に
ご興味ある方は是非ご連絡下さい!

差別やら風評被害やら・・・


「コロナ診てるらしいね」

中華料理屋で、奥からママが
なかなか出てこない。
ようやく出てきて開口言われた。
家族全員当院の患者だが、
ママだけ最近来院しない。

(なかなかやるやんけ!)
笑えた。

まあ説明するのも邪魔くさいが、
言うことは言っておこう。
「コロナを選んでるわけではないよ。
熱出た人を診てるんよ。
ママが熱出たら診んでもええの?」


困った顔をしながら
「尾ひれ羽ひれつくから」
と気まずそうに言い訳していた。

これが風評被害か。
ようやく目の当たりにし始めた。

「あの診療所コロナ出たから
行かない方がいいって言われたよ」

外来で言われた。
常連患者だ。

「来んでええです。
お願いして来てもらう
仕事してないから」


サイレントクレーマーは
何も言わずに立ち去る。
うちの患者さんたちは
サイレントしていられない。
バイブレーションが隠せない。

28歳の力士が死んだ。
なかなか診てもらえなかったそうだ。
断った医師にとってもトラウマだ。

お上の指示に従ったのか?
風評被害を恐れたのか?
本当に新コロが恐かったのか?

それは知らない。
若者の死をムダにしてはいけない。

保険屋から聞いた実話だ。
一旦「コロナ陽性」と出たら、
保険には入れないらしい!
だから検査前に医者に加入を
勧めているそうだ!


こんなとこにもあった。
差別の種が!

そりゃあ検査も増えないはずだ。

組織の長としてスタッフを
守らないといけない。
コネを最大限に利用して職員全員に
PCR検査をした。

もちろん全員「陰性」だった。
うちの診療所はクリーンだ。

これからも定期的に検査する。

昨日はTBSの密着取材だった。
医療崩壊防止、医療従事者への
差別防止の提言をした。

使える手を全部使って
何とかしてやろうと思う。