ぐっすり眠りたい

「眠りが浅いんです」
という石川さんは85歳男性。

不眠症は大きく二種類に大別される。
寝入ることができない『入眠障害』。
途中で起きてしまう『途中覚醒』。


ときに
「眠る資格なし」
と不眠症認定に厳しい主治医なので、
患者さんは色んな訴え方をする。

「浅い?測ったんか?」
と言いたい気持ちをグッと堪え、
話をよく聴いてあげる。

石川さんは
「夢をよく見るんですよ」
とのこと。
「浅い眠り」の根拠らしい…

「藤子不二雄Aは夢の内容を
せっせと漫画に描くそうです。
石川さんと同い年ですよ」

と目くらましのような逸話を
話してお茶を濁す。

石川んさんと藤子不二雄Aが
同い年であることを知っている
自分が誇らしい。

石川さん宅には小鳥が何羽もいる。
一部屋丸ごと使って飼育している。
一度拝見したが圧巻だった。
ご自身が世話をしている。
小鳥たちは石川さんの生きがいだ。

「そういえば今朝の地震大きかったけど、
小鳥たち騒いだんじゃない?」


震度4の地震があった日だ。
うちのビルもかなり揺れた。

「えっ、地震あったんですか?」

気づかんかったんかい!


問診は大切だ、というお話。

マンガってスゴイ!(その1)

早い話が
漫画はあなどれない
ということだ。

自転車で墨田川沿いを走っていた。
谷口君の練習してところだ…
漫画『キャプテン』の主人公だ。
思春期、キャプテンに大いに影響された。

結局、10年以上野球に打ち込んだ。

もうしばらく走っていると泪橋。
矢吹丈はここでロードワークしてたんだ…
言わずと知れた『あしたのジョー』。

すぐにボクシングジムに入門する単純さ…

自分の人生に大きな影響を与えた2作品。
えっ、そんなとこで働いているのか!?
衝撃だった。
偶然にしてもすごい。近すぎる…
しばらくして、気づいた。
作者の「ちばてつや」と「ちばあきお」。

二人は実の兄弟だった…

彼らは幼少期をこの辺りで過ごした。

だから風景のリアリティがすごい。

この地に居心地の良さを感じた。
根を張り、仕事をしているこの地。
自分をこの地に導いた無意識の力。
漫画が作った原風景。
リアリティを感じさせれば現実なのだ。
漫画でも映画でも落語でも…