好きこそものの才能




早い話が
才能なんてどうでもいい
ということだ。


楽器を始めてみては?
文章を書いてみては?

友人や患者さんに勧める。
すぐに始める人は20人に1人。
ほとんどが始められない。

「才能ないですよ~」
しょうもない人が多い。

才能って何だろう?

おそらく「天才少年」的な何かを
イメージしているように思う。

「努力できることが才能」
「継続できることが才能」

世に才能を認められている人は
総じてそう答える。

好きなことを見つけ、それを
続けられることが才能だと思う。

それが他人のためにもなれば、
職業となり、稼げる。

マッチングしていない才能が
あってもかまわないはず。

大抵の人は稼げるかどうかが
優先順位の上位に来る。
おカネにならないことに
時間を遣うことがリッチでは?

すぐに上手くできるかどうかは
どうでもいい。
すぐに上手くできるものが
面白いはずないでしょ!


天才少年の瞬間最大風速は
むしろ邪魔になることが多い。

興味があればやる。
面白そうだからやる。
始めるきっかけはそれだけ。
才能より本能だ。

世に出ている人は、それがたまたま
大化けしただけの話。

先日勝利した、井上尚弥も
意外とそんなもんだと思う。

人生は一回こっきり。
やりたいことが多すぎて困る…

病を水に流せるか?

利き手でない左手の機能向上に
努めている。
左手をもっと繊細にしたい。
まあ主に楽器演奏が目的だが…

石川さんは79歳の男性。
趣味は渓流釣り、麻雀、水墨画
晩酌も毎日する。

若い頃は会社を経営していた。
イケイケだったそうだ。
徹夜麻雀を3日続けたこともある。
毎日ウイスキーはボトル1本。

本人いわく
「滅茶苦茶してましたよ」

そんな生活が影響したのか。
50代のときに脳卒中を発症した。
右半身の麻痺は今も強く残っている。

バリバリやっていた人ほど
自暴自棄になる。
しかし、石川さんは逆だった。
「まあしゃあない」
と開き直った。

クヨクヨする、という言葉は
石川さんの辞書にはない。

渓流釣りは奥さんが同行し、
餌つけ係を担当している。
最初は虫が苦手だった奥さん。
今は、ミミズもゴカイも楽勝だ。

「卒中やったお陰でむしろ、
前より色々やってません?」
「そうかもしれませんね」
ガハハと笑う石井さん。

済んだことは忘れる。
病も水に流す。
はい次、はい次。
川の流れのように…

へこたれない患者さんから
学ぶことは無限だ。