花粉症フリーズ


「穴という穴全部から鼻水が出ます」
花粉症のシーズンが到来した。
更年期による不調も加算されているのか。
河野さんはオーバーな表現を好む。

もちろん、症状が出ている穴は
目と鼻だけだ。

「へそから出てんの?
お尻の穴から出てんの?」
「出てませんよ~」


常々述べているが、欲しくない状況は
口に出さない方がいい。

河野さんには子供が二人いる。
「子供の成績が落ちるよ」
「どういうことですか?」

母親の口癖が伝染るからだ。

勉強ができない子は往々にして
「全然わからない」
と言いがち。
「わかるところもある」
からスタートするのが学習のコツだ。

シャットダウンしてはいけない。
思考停止は「フリーズ」だからだ。

最近の知見で、交感神経の働きとして
「闘争と逃走」の他に「フリーズ」と
いう働きもあることがわかった。
いわゆる「死んだふり」だ。
ある種の状況においては、生存確率を
上げるらしい。

学習に死んだふりは全く必要ない。
交感神経に仕事させる必要もない。

母親の口癖は子供に影響大だ。

「ヘソから出てないのを喜んで」
イヤミと薬を出して解散。

医療に「脅し」は使いたくない。
「全部」とか「全然」の誤用が
好きでなさすぎるから時々出てしまう。
フリーズしているのかも…

修行が足りない。

医者は怖い?

当院に来た子供たちは伸びる。
受験も成功する、部活でも活躍する。

ご利益が欲しくて、子供を連れてくる
親もあとをたたない。
(自ら宣伝しているという説もある…)

子供の成績を上げるのは簡単だ。
子供には「権威暗示」が効果がある。

権威暗示とは、相手が偉い人だと
思うことによって、暗示がかかり
やすくなることである。

親の権威が効かなくなっても、
教師の権威が効かなくなっても、

医者の権威はかなり効く。

社会が医者の権威を醸成して

くれているからだ。

その医者に
「君は大丈夫、絶対いける」
と言われれば、成功する確率は
確実に上がる。

ただし、このブログを読まれたら
効き目が下がるかもしれない。

ネタバレというやつだ。

そして、自分の子供にも効果が
あるかどうかは知らない。
権威失墜する面を多々目撃して

いるからだ。

中田さんの子供は小学校4年生。

最近野球部に入った。

「ピッチャーやりや。野球は

エースで4番しかオモロないで」

それだけで目の色が変わった。

お母さんも変貌に目を丸くした。

「子供は素直なの!大人はアカン。
更年期も全然よくならんし!

素直に治りなさい!」

治らない患者にキレる医者。
またもや権威は失墜した。

若さの秘薬

「それは更年期症候群です」
主治医は告知した。
尾関さん(79歳女性)に…

尾関さんは最近不調だ。
何となく頭が重いし元気が出ない。
実は同じ症状の人がたくさんいる。
低気圧が主因だ。
オホーツク海高気圧と太平洋高気圧。

うまく釣り合っている。

女性の方が比較的敏感だ。
頭痛、めまい、肩こり…
更年期症候群も似たような症状だ。

自律神経による不定愁訴の嵐だ。

「私忙しかったから更年期なかったのよ」
「でしょ。それが答えです」
要はヒマなのだ。
ヒマだと「不調」を探してしまう。
「忙しい」とは矢印が他人に向かう。

ヒマだと矢印は自分に向かう。

7月中旬にもなってこんなに寒い。
雨もしっかり降っている。
不作で野菜の値段は上がっている。
人間も野菜の一種だ。

調子が悪いと医療費その他で高くつく。

不調の尾関さんはポツリと言った。
「来月孫と旅行に行くことになったの」
「どこへ?」
「トルコ」
「すごい!孫は何歳?」
「大学生の孫二人と行くのよ」
「イイ関係!普通ありえないよ」

「おばあちゃん、おカネ出して、だって」

最近の孫はしっかりしている。
おカネは尾関さんがもつ。
荷物は孫がもつ、らしい。

「調子悪いのに大丈夫かしら?」
なるほど!

旅行に照準を合わしてるのだ!

「大丈夫に決まっている!」
本日2度目の告知をしてあげた。
孫と旅行、それ以上のクスリがあるか?
きっと若返って帰って来ることだろう。
楽しみだ。