気合がスゴイね


「要は気合」
友人で元世界チャンピオンだった
徳山昌守君が現役時代よく言っていた。

「先生は気合がスゴイですね」
患者さんからたまに言われる。
ホメ言葉なのだろうけど、
なんとなくしっくりこない。
「力み」を指摘されているような・・・

数字を駆使し、学術的根拠のある
話を散々しているにも関わらず。

関西弁のせいかな?

「気合」という言葉の意味にも、
階層性がある。
「病は気から」も同じ。
軽々しく使ってほしくない。

「気合」は絶対に大切だ。
というか気合が入らないと何もできない。

気合がない状態はビビっている状態だ。
ビビっているということは、脳内が
恐怖に占拠されている状態だ。
この状態ではミスをする。
注意散漫で医療現場に立ってどうする!
(また誤解される気合の発散か・・・)

正しく情報収集するためには気合が必要。
能力を発揮するためには気合が必要。
世界戦のリングで冷静に戦況を
支配する友人の勇姿に感動した。

気合の使い方は奥が深い。
それぞれのリングで気合を発揮すべきだ。

と書きながら文章の「力み」が悔しい。

他言無用

「絶対にゆうたらアカンで」
コソコソ話…秘密…
秘密を打ち明けると絆が深まる。 

確かに親友になれるかどうかの
試金石だった気がする。

医療現場は守秘義務が原則だ。
「秘め事」を打ち明ける。
医師と患者との関係構築に
重要な要素なのかもしれない。

であれば、TVやネットで情報が
散乱するのは関係構築にとっては
好ましくないかもしれない。

とはいえ、セカンドオピニオンも
重要だ。
相談する窓口が多いことが
奏功することもある。

良好な関係を構築するには?

やっぱり雑談しかない。
雑談の中で直接的に病と無関係な
「秘め事」を共有する。

かなり効果はある。
勝手に治ってくれるほどの…

簡単にできるかどうかは知らない。
普段から「不断の雑談」を
繰り返すしかない。


診療における秘伝中の秘術である。
そっと公開してみた。

自撮りで病を撃退!?

夫婦でトンカツ屋を営む白田さん。
72歳の男性だ。

白田さんはコレステロールと

ボーリングの調子がよくない。

白田さんはボーリングが趣味で、

夫婦で練習に勤しんでいる。

「トンカツつまみ食いしてるの?」
「キャベツしか食べてませんよ」
「おかしいなあ、薬飲んでる?」
「それを少しサボってます」
「ちゃんと飲んでね」

「はい(うなづく)」

会話を続けた。

「動画撮ってる?」
「え?」
「玉投げるとこ」

「使い方わからないもん」

フォームを客観視した方がいい。
今は携帯で動画が撮れるいい時代。
そんな助言をした。
でも、白田さんは自称「機械オンチ」。

何だかんだやらない言い訳を探す。

素直じゃないからコレステロールが

下がらんねん!

1時間後、妻も定期受診に来た。

妻もコレステロール治療中だ。

「奥さんは絶好調やね」
「よかった!」
「ボーリングのスコアも?」
「そうなんですよ!」

満面の笑みでうなづいた。

旦那と交代交代で動画を撮るよう

助言した。

妻は
「自分の姿は見えないですもんね!」

と言った。

素直だ!

二人は助言し合っているはずだ。
素直に聴く妻は上達する。
素直に聴かない夫は伸び悩む。

ならば自分で自分を見るしかない。

患者の特性とニーズに合わせる
「オーダーメイド医療」だ。