スリル中毒

電車に乗るのが怖い。
途中で降りてしまう。
仕事に行けない日が続く。

そういう悩みが続いた。
二人とも40代既婚者男性。

簡単に「うつ病」に逃げたくはない。
そうだとしても、初期なので
それなりに助言をした。

「おばけ怖い?」
「はい?」
「子供っておばけ怖がるよね?
まだおばけ怖い?」
「それと一緒ってことですか?」

違うかもしれない、それとは。
だけど克服しなければならない。

仕事行かなきゃ。でしょ?

「怖い」と発するとアホになる。
前頭葉が機能しなくなるからだ。
但し、ゴチャゴチャ考えずに
逃げるのが必要な状況もある。
「怖い」を失うと早死にする。
「怖い」は必要な「本能」なのだ。

だから、よく考えるべきだ。
「怖い」が適切かどうか?
おばけがいるのかどうか?

克服しなければならないことは
人生に多々ある。
そしてたくさん克服してきたはず。
自転車に乗る、に始まり、人前で
発表したり、危険な目に遭ったり、
子供が産まれたり…

出産する女性も絶対に「怖い」はず。
でも逃げられないし、克服する。

「電車が怖い」は幻想だ。
「怖い」という言葉さえいらない。
自分で作った妄想は自己責任。
幻想は「娯楽」にすべきだ。
毎日がジェットコースターだ。
かなりの高確率で「無事」が
保証されているのだから。

毎日チャレンジするのも悪くない。
記憶に残る日々を送れるはず。

心療内科ではないのでこの辺で…

適応障害?

早い話が
そろそろ頑張るのを止めましょう
ということだ。

「頑張る」の意味を外国人に説明できない。

語学力が足りないのか?

24歳の女性が一か月休職した。
システム開発の仕事をしている。
心療内科の診断名は「適応障害」。

議員もかかる「流行り」の病名だ。

真面目な印象の患者さんだ。
「きっかけは何だったの?」
「与えられた仕事をこなせなかった」

真面目さゆえ追い詰められたのか?

「仕事に戻れそう?」
「頑張れそうです」

再発まちがいなし

人には「快適領域」が存在する。
その領域内で力を発揮できる。
その領域内だから「適応」できる。
「応じる」ことに「適う」場所。
「ホーム&アウェイ」のホームのことだ。
頑張る必要ない場所、それがホームだ。

「頑張る」はアウェイにしか存在しない。
ちなみに快適領域に戻ろうとする力。
それを「モチベーション」という。
幼少時から「頑張れ」と言い続けられた。
親からも先輩からも教師からも。
指導者は「具体」を話すべきでは?
頑張れ、に具体はない。
アウェイに放置させるだけだ。
ずっとアウェイにいたら?

そら、病気になるわ!

頑張る必要はない。
すべき「具体」を明確にすること。
そして、自ら「ホーム」を拡大すること。

「頑張る」使用禁止
そう処方した。