薬を飲み忘れないために

「薬飲むのって大変だなあ」
自分で飲むときに実感する。
毎日ずっと飲み続ける人は大変だ。

最近は一日1回内服の薬が増えた。
三度の飯を忘れない日本人には
3回内服の方が向いてる場合も多い。

潜在意識としては、多くの人が
(本当は飲みたくないんだけど…)
ではないだろうか?
結果、飲み忘れることになる。

残薬が大きな問題になっている。
数百億の規模だ。

数十兆の医療費から見れば誤差だと
思うが、できることからやらねば。

「飲み忘れ」させない工夫…

話は替わる。

オランダのスキポール空港のトイレに、
『ハエ』の的を設置した。

結果、飛散率が8割減った。
ご存知の方も多いと思う。

ライオンの口から出る消毒薬。
みな消毒するようになった。

駐輪禁止場所に子供の絵を置く。
自転車を停めなくなった。

こういう研究分野がある。
「仕掛学」というそうだ。
阪大の松村教授が牽引している。

遊び心を利用して行動させる。
薬の飲み忘れ防止に応用できないか?

楽しく飲める工夫…
知らないうちに飲み終える仕掛…

アカン

それでは効果が薄れる。
やはり、医療にはそこそこ厳かな
「儀式的」要素が必要だ。

プラセボが働いてくれなくなる。

主治医の顔を貼った薬ケースを渡す。
はどうか?
どっかの宗教みたいになるな…

https://oneloveclinic.tokyo/blog/oneloveclinic/緊急告知

生きてるだけで丸儲け

「今年もよろしくお願いします。
でも、おめでとうは言えないのよ」

木田さんは86歳女性。
昨年末に妹を亡くした。

生き延びると「別れ」は必然的に増える。
死後の世界を信じていない主治医は
「再会の日は遠くない。妹さんの分まで
楽しく生きてあげましょう」

とだけ伝えた。

高齢者がよく言うセリフに
「迷惑ばっかりかけてて
生きてて良いのかしら?」

というのがある。
木田さんも言っていた。

そんなことはない。
医療費も払っている。
眼鏡も洋服も購入したものだ。
消費活動は誰かの役に立っている。

生まれたときは3kgの裸体だった。
15倍くらいに成長し、衣食住どころか
眼鏡まで獲得した。
生存競争の「勝ち組」だ。


木田さんは言った。
「誰かが言ってた。生きてるだけで
丸儲けだって」
「ほんま、そのとおりですよ」


大抵の動物は生殖活動が終われば、
寿命が尽きる。
生殖活動が終わっても、文化的活動を
できることが人間の真骨頂だ。

「後輩に生き延び方を教えないと
あきませんよ」


親の年齢を超えて生き延びる。
年下の兄弟姉妹を亡くす。
その孤独感は未知の世界だ。
だけど生きるしかない。
木田さんは浅草が大好きだ。
そして食べるのが大好きだ。

好奇心さえあれば生き延びられる。