差別やら風評被害やら・・・


「コロナ診てるらしいね」

中華料理屋で、奥からママが
なかなか出てこない。
ようやく出てきて開口言われた。
家族全員当院の患者だが、
ママだけ最近来院しない。

(なかなかやるやんけ!)
笑えた。

まあ説明するのも邪魔くさいが、
言うことは言っておこう。
「コロナを選んでるわけではないよ。
熱出た人を診てるんよ。
ママが熱出たら診んでもええの?」


困った顔をしながら
「尾ひれ羽ひれつくから」
と気まずそうに言い訳していた。

これが風評被害か。
ようやく目の当たりにし始めた。

「あの診療所コロナ出たから
行かない方がいいって言われたよ」

外来で言われた。
常連患者だ。

「来んでええです。
お願いして来てもらう
仕事してないから」


サイレントクレーマーは
何も言わずに立ち去る。
うちの患者さんたちは
サイレントしていられない。
バイブレーションが隠せない。

28歳の力士が死んだ。
なかなか診てもらえなかったそうだ。
断った医師にとってもトラウマだ。

お上の指示に従ったのか?
風評被害を恐れたのか?
本当に新コロが恐かったのか?

それは知らない。
若者の死をムダにしてはいけない。

保険屋から聞いた実話だ。
一旦「コロナ陽性」と出たら、
保険には入れないらしい!
だから検査前に医者に加入を
勧めているそうだ!


こんなとこにもあった。
差別の種が!

そりゃあ検査も増えないはずだ。

組織の長としてスタッフを
守らないといけない。
コネを最大限に利用して職員全員に
PCR検査をした。

もちろん全員「陰性」だった。
うちの診療所はクリーンだ。

これからも定期的に検査する。

昨日はTBSの密着取材だった。
医療崩壊防止、医療従事者への
差別防止の提言をした。

使える手を全部使って
何とかしてやろうと思う。

風呂上がりのように


「先生たまにはお風呂に行こうよ」

もちろん「銭湯」のことだ。
誤解なきよう・・・
最近よく誘われる。

星さん(78歳)はしばらく雲隠れ
していた。
持病があるので、「新コロ騒ぎ」が
不安で仕方がなかった。

心を決めて診療所を受診した。

不安がる必要がないということを
丁寧に丁寧に説明した。
すると最近はしょっちゅう診療所に
顔を出しては、主治医を風呂に誘う。

「不要不急で診療所に来てはいけない」
と窘(たしな)める。

医療従事者に対する差別が
関心を集めている。

横行しているのか?一部なのか?
それは知らない。

「差別上等!」だし、患者さんも
さほど減っていない。

スタッフも患者さんもみな明るい。
私生活においても、スタッフから
特に報告は受けない。

差別者は「サイレントモード」
なのかもしれない。

要するに「無症候性感染者」が
問題なのだ
医療従事者はきっとそうに違いない
と思う人が差別するわけだ。

ではそれを証明するしかない。
もし証明できれば、患者さんは
安心して受診できるし、
こちらも自信を持って診療できる。

至極当たり前のことだが、これまで
解決しようと本気で努力しなかった。

スタッフが去り、患者さんが減り、
閉院したクリニックも結構ある。
どんな思いで閉院したのだろう?

病院所がゼロになったら、それは
まごうことなき「医療崩壊」だ。
それは人類にとって最悪だ。

閉めるくらいなら相談してほしかった。

かかっていないことをスッキリと
証明する手はゴマンとあるのでは?

水虫という国民病


日本人の約2000万人が糖尿病
もしくは糖尿病疑いである。
実に6人に一人がほぼ糖尿病だ。

糖尿病は症状が出にくい疾患だ。
喉が渇いて水を飲みまくり、
オシッコだらけで医者に来る。

そんな教科書的な状態まで
放置する人は珍しい。

検診などで指摘され、注意し始める。
場合によっては薬を飲むことになる。

糖尿病で怖いのは合併症だ。
その一つに神経障害がある。
痛みや痒みに鈍感になる。
だから傷ができても気づかない。


普段、足の指や足の裏を観察する
習慣がない人は多い。
足に傷ができ、気づいたときには
とんでもない状態になっている。

そんな人がたまにいる。

来院時、親指の骨がむき出しに
なっていた人もいた。
その人は指一本切断するだけで済んだ。
下肢を切らないといけない人もいる。

ちなみに一年間に何人の人が下脚切断を
余儀なくされているか?

毎年3000人を下らないのだ!

切らなければバイキンが身体中を
巡り、命に関わる。
苦渋の切断だ。

ちなみに傷の原因は大半が「水虫」だ。
産まれながらの水虫はいない。
家族や他人に伝染されている。


日本人の4人に一人が水虫と言われている。
保菌者もふくめて。
患者さんを診ている実感にも合っている。

新コロ蔓延にともない、医療従事者への
差別が増えているらしい。

それで閉院したクリニックもある。

現場にいる自分も差別されているのか?
自分も家族も全然平気だ。
差別する側の「窮屈」をむしろ慮る。
しかし、スタッフや、スタッフの
家族のことを考えると悩ましい。

3000人が脚を切断する原因菌の
保有者が3000万人ほどいるのだ。
「伝染さない」が大切なのであって、
「伝染らない」の限界を知った方がいい。


もう伝染っているのかもしれない。
半数は症状がないのだから。
それを「ゼロトラスト」という。

差別している自分が水虫ではないか?

少なくとも医療従事者がストライキを
起こしたら間違いなく国は滅びる。

「明日は我が身」でよろしく。