暑さを蹴散らすありがとう

感謝しているのにそれを伝えないのは、
プレゼントを包んだのにそれを渡さない
ことと同じである

ウイリアム・アーサー・ウォード
(イギリスの哲学者)

「何にもお返しがないのよ」
「お礼ひとつ言わないからね」
高齢患者さんからたまに聴く言葉だ。

下町のちょっと怖い部分だ。

感謝はできるだけ早く。

そう心がけている。

咄嗟に出る「ありがとう」を美しく。
時間をかけるほど「解釈」が入る。
美しさは消えていく。
ありがとうも「即興演奏」だ。

相手にきちんと届く「ありがとう」。
自分の「ありがとう」がええ加減だと
他人の「ありがとう」にも鈍感になる。
世に空虚な「ありがとう」が蔓延する。

『ありがとうにバリエーションを』
最近耳にした言葉だ。
結構気に入っている。

今、目の前の人に伝えた「ありがとう」。
どんな色やったかな?

オッサンおばちゃん化計画

早い話が
オッサンは大阪のオバチャンを目指せ
ということだ。

女性は絶対に飲食店をやりたがらないね
上田さんは意味不明な説をつぶやいた…
夫婦で中華料理店を経営していた。
78歳のときに廃業し、2年経った。
息子夫婦と同居するようになった。
肩身がせまいそうだ。
することがないので家にいる。
妻の行動が気になって仕方がない。
「誰と会ってたんだ?」

妻は「うっとうしい」と愚痴る…

上田さんのようになる人は少なくない。

仕事を失うと男はもろい。

冒頭の言葉に返した。
「それは世代によりますよ」
「女性は10人が10人イヤって言うよ」
「家の用事もさせられるからですよ!」
「…」
「奥さんコキ使ったでしょ」
「…」
店主の夫は閉店後、飲み歩く。
妻は家事があるから睡眠不足。
そんなオッサンと飲食店をやりたい人は

この世にいない。

引退後、夫の方が病気をし、劣勢となる。
下町の妻はかいがいしく面倒をみる。

幸せそうな顔をしている夫は少ない。

生涯続けられる職業なら最高だ。
しかし、容易ではないだろう。
趣味でもコミュニティでも何でもいい。
人間関係をいかに多く持っているか?
高齢化社会の切実な課題だ。
大阪のオバチャンに学ぶべきだ。