黙ってやれ!

著者は妻の知人の娘さんだ。
優秀なだけでなく、人格的にも
素晴らしいらしい。

日本の受験勝者とは一線を画する。
参考になる面がいくつかあった。

著者は自身の最大の強みは
「淡々と頑張れること」
と言っている。

著書の中でも「頑張る」「努力」
という言葉がしばしば登場する。
一般に認識されている概念とは

異質のもののようだ。

「苦痛」や「嫌い」が感じられない。

某社でセミナー講師をする機会があった。
快適領域の話になった。
(下線をクリックして下さい。)

快適領域でしか人は力を発揮できない。
いわゆる「努力」「頑張る」では
不快領域に入るので能率が上がらない。
むしろ逆向きのモチベーションがかかる。
だから嫌なことはしてはいけない。

そんないつもの話をした。

「そうは言っても、嫌なことでも
しないといけないときどうするか?」

いつもの質問がきた。

答えは

「默まってやれ」
だ。

いちいち不満の感情に付き合うな。

(本当はやりたくないんだけど…)
が、心に現れた瞬間、能率が下がる

どころか健康も害する。

淡々とやれ、粛々とやれ、だ。
もはや歯を磨くのに理屈をこねない。

でしょ?

渡世の義理で避けられない問題はある。
「嫌だから」という理由でそれを
避けて通れば、社会的存在ではない。
いちいち感情を介さずやるしかない。

「達人」と呼ばれる人は概して、
「ルーチン化」している作業が多い。
呼吸の如く、ルーチンをこなす。

淡々とやる。粛々とやる。

人生時間は皆同様に有限である。
時間を濃く使わなければ勿体ない。

酒席は社会的には必要かもしれない。
わけがわからなくなるほどの深酒は
無駄遣いだということだ。

適応障害?

早い話が
そろそろ頑張るのを止めましょう
ということだ。

「頑張る」の意味を外国人に説明できない。

語学力が足りないのか?

24歳の女性が一か月休職した。
システム開発の仕事をしている。
心療内科の診断名は「適応障害」。

議員もかかる「流行り」の病名だ。

真面目な印象の患者さんだ。
「きっかけは何だったの?」
「与えられた仕事をこなせなかった」

真面目さゆえ追い詰められたのか?

「仕事に戻れそう?」
「頑張れそうです」

再発まちがいなし

人には「快適領域」が存在する。
その領域内で力を発揮できる。
その領域内だから「適応」できる。
「応じる」ことに「適う」場所。
「ホーム&アウェイ」のホームのことだ。
頑張る必要ない場所、それがホームだ。

「頑張る」はアウェイにしか存在しない。
ちなみに快適領域に戻ろうとする力。
それを「モチベーション」という。
幼少時から「頑張れ」と言い続けられた。
親からも先輩からも教師からも。
指導者は「具体」を話すべきでは?
頑張れ、に具体はない。
アウェイに放置させるだけだ。
ずっとアウェイにいたら?

そら、病気になるわ!

頑張る必要はない。
すべき「具体」を明確にすること。
そして、自ら「ホーム」を拡大すること。

「頑張る」使用禁止
そう処方した。