水際か免疫か?


幼稚園も保育園も休園している。
子供たちのストレスもマックス。
子供の世話で妻の仕事も停滞。
週末から妻子は実家に帰省している。

うちの実家である大阪に一旦寄り、
その後、宝塚にある妻の実家へ。
帰省途上、ガラガラの新幹線の車内で
大阪府知事の「大阪兵庫間の往来自粛」
のアナウンスを知った。


帰省は、「アナーキー」な行動と取られる
かもしれないが、やむを得ない。

夫は世間で「ハイリスク」認定の診療所で
働いている。
妻子にとっては自然が多く、換気の良い
実家の方が「ローリスク」だ。
広い場所で運動もできる。

K-1や宝塚が興行を決行したようだ。
批判覚悟の英断だ。
ストレスフルな状況こそ娯楽も必要だ。

悲壮感漂わせた顔で、ヒステリックに
水際対策を他人に強要する人々。
こんなときでも、いや、こんなとき
だからこそ、娯楽を楽しむ余裕のある人。
どちらの「免疫」が機能するだろうか?


「笑い」が効くというエビデンスや報告は
かなり信頼できるデータのようだ。

みんなアホになりすぎていないか?
どうせ「アホ」になるなら、
自分が望むアホになろう。


幸いウチの診療所は患者さんが多いし、
みな明るい。
今日も笑顔あふれる外来をやるぞ!

勝手アルツハイマー

喫煙は認知症のリスクになるそうだ。
今さら、最近の新聞に載っていた。
各種がん、COPD、心臓病、胃潰瘍…
喫煙と無関係な病を探す方が困難だ。
世の中の「喫煙者イジメ」は止まらない。

「因果関係」と「相関関係」の混同
について指摘したいが、止めとく。
「逆にそれってメリットでは?」
と思ったからだ。

作家の筒井康隆(85)が対談で、
「死の恐怖や苦痛から逃れようとすれば、
ボケなきゃ仕方がない」

と言っていた。

酒や、タバコ、カフェイン、すべからく
「嗜好薬物」には意識変容作用がある。
だからストレス解消になるわけだ。

強烈過ぎる意識変容を起こす薬物が
違法認定されている。
ざっくり、そう認識している。

ストレスを忘れる、つまり「健忘」は
「生存」に必要な能力だ。
死の年齢が近づく老人にとって、
「健忘」能力は益々重要になるのでは?
認知症も幸福の一種だ。


タバコを吸うときぐらい、
「認知症?カモン!」
で喫煙すればいい。
ただし、マナーは守りましょう。

『勝手アルツハイマー』
日野武道研究所の主宰であり、明鏡塾の
塾長である日野晃先生考案の病名だ。
都合の悪いことだけ、都合よく忘れる。

それができたら人生最高なのだが…

卒中ギタリスト

小川さんは58歳男性。
糖尿病と高血圧の持病がある。
会社を経営していてストレスは多い。
酒とタバコもなかなか止められない。

先日小川さんの母親が急死した。
母の葬儀中に呂律が回らなくなった。
近所で受診したが問題なしと帰宅。

翌日当院受診。
手足の麻痺はなく、呂律異常も軽度。
だが、違和感があるので精査した。
やはり脳梗塞があった。

一週間後、退院報告に来てくれた。
ほぼ元通りの小川さんだった。
「助かりました」
「お母ちゃん一人で逝くの
寂しかったんですかね?」

苦笑いする小川さん。

小川さんの趣味はギター。
外来ではソウルミュージックの
オタクトークに花が咲く。
やはり若干いつものキレがない。
母の死と卒中のダブルショックか…

「ギターは?」
「全然問題なく弾けるんですよ」
「よかったあ!」
「実は一本買っちゃったんですよ!」
「ナイス!」


この辺がミュージシャンの良いところだ。
「心機一転」できる!
呂律が回らない?
ギターでしゃべればいい!