おばちゃんを育てよう

早い話が
オッサンはおばちゃんを目指せ
ということだ。

102歳になった綿田さんが亡くなった。
入院先の病院で。
入院は避けたかった。
入院したら絶対帰ってこれない。
わかっていたからだ。

信頼されていた自負はあるが力不足だった。

息子二人は近隣に住んでいる。
息子が介護をするのは難しい。
それは重々理解している。
だからバックアップするつもりだった。
24時間の電話待機。
夜間にヘルパーに入ってもらう。
何より本人の自力がすごい。
家で過ごしたい、そう思っている。
息子に伝えた。
「一日一回だけ訪問したげて」
交互でかまわない。

リクエストはそれだけだった。

母の衰えを見るのが辛かったのだろう。
70代のオッサンには。
「病院入ったら帰ってこれないよ」
予言通りになってしまった。
たった4日で…
会話もしっかりしていた人が。
そらそうだ。

快適領域を強引に変えられたもの。
医者にもかからなかった人だ。

自戒を込めて言う。
オッサン、しっかりせえよ。
そしてお母さんたちにも言う。
そんなオッサンを作るな。
情厚く、最期まで逃げずに看取る。
おばちゃんのほとんどがそうしている。
オッサンは大抵逃げる、目を背ける。
親の顔が見たい!
死んだ母親か。
しゃあないか…

オッサンおばちゃん化計画

早い話が
オッサンは大阪のオバチャンを目指せ
ということだ。

女性は絶対に飲食店をやりたがらないね
上田さんは意味不明な説をつぶやいた…
夫婦で中華料理店を経営していた。
78歳のときに廃業し、2年経った。
息子夫婦と同居するようになった。
肩身がせまいそうだ。
することがないので家にいる。
妻の行動が気になって仕方がない。
「誰と会ってたんだ?」

妻は「うっとうしい」と愚痴る…

上田さんのようになる人は少なくない。

仕事を失うと男はもろい。

冒頭の言葉に返した。
「それは世代によりますよ」
「女性は10人が10人イヤって言うよ」
「家の用事もさせられるからですよ!」
「…」
「奥さんコキ使ったでしょ」
「…」
店主の夫は閉店後、飲み歩く。
妻は家事があるから睡眠不足。
そんなオッサンと飲食店をやりたい人は

この世にいない。

引退後、夫の方が病気をし、劣勢となる。
下町の妻はかいがいしく面倒をみる。

幸せそうな顔をしている夫は少ない。

生涯続けられる職業なら最高だ。
しかし、容易ではないだろう。
趣味でもコミュニティでも何でもいい。
人間関係をいかに多く持っているか?
高齢化社会の切実な課題だ。
大阪のオバチャンに学ぶべきだ。