アゴマスクのススメ


『釣りバカ日誌』最新号で
登場キャラクターほぼ全員が
マスクをアゴにしていた。

この辺りは風刺がかっていて
実に漫画だと思う。

これまで習ってきたマスク着用法
としては御法度だ。
しかし「自分の唾を飛ばさない」
という目的は十分に果たせる。

話をするときだけマスクをすればいい。

新型コロナに関しては主に接触感染で
広がっていくことがわかったからだ。

喋らないならマスクをつける必要はない。
しかし他人の目が気になる。
室内では口に持ち上げればいい。

もちろん「ゼロリスク」を追求すれば、
毎度マスクを替えることだ。
そんなことは不可能だし、マスク着用の
成果は論文的にも実感的にも確かだ。

アゴに付着したウイルスを
口に運ぶことになるから・・・

そんなんで感染して死んでしまう人は
コロナ以外でもイチコロだろう。
逆にそれほど弱いと自覚しているなら
相応の準備をすればいい。


一昨年1800人亡くなった熱中症の
季節にむけてアゴマスクこそ実践的だ。
ただし、これはあくまでも真夏に
向けての対策としての話である。

思い込みとレッテルと盲点


冷や汗が出る経験をした。
「光の三原色は?」
との質問に
「赤、青、黄」
と答えてしまった。

思い込んでいた・・・

正解は「赤、緑、青」なんですね。
確かに「RGB」だったな。
光と色の三原色は違うのだ!?

ちなみに正確には、色の三原色も
「赤、青、黄」ではないらしい。
「赤紫、青緑、黄」なのだそう。
マジェンタとレッド、シアンとブルー
は違う色なのだ。

「思い込み」は恥をかくし、
「レッテル」は見誤る。


志村けんが亡くなった。
世代的に、一方ならぬ思いはある。
しかし、立場上あまり感情を
表明しないようにしている。
今は自分の感情はどうでもいいからだ。

SNSを見ていると、驚くほどみな
悲しみや哀しみを表明している。

「他者への共感」は大切な能力だ。
他方「情動伝染」という性質もある。
「憎しみ」や「恨み」のような
強い感情に進展することもある。


志村さん死因はウイルスだけか?

飲酒や独居だったことも関係している。
以前にも風邪をこじらせて肺炎をした
ことがあるそうだ。

もともと肝臓に持病があったそうだ。
個人情報なので不詳だが、医師としては
何となく思うところがある。

直前に胃ポリープを切除している。
術前術後のストレスも大きかっただろう。

何より、芸能界で地位を築いたことで、
もう満足していたのかもしれない。

「死」はそんなに単純にやってこない。

「新型コロナウイルスは恐ろしい」
という思い込みは心身ともに健康に悪い。

色の知識不足は恥を書く程度で済むが、
死に対する盲点は社会悪を産み出す。
自戒をこめて。

新型コロナウイルスその3


野口さんは75歳女性。
やや高い血糖値のフォローで
数ヶ月に一度受診する。
よく運動もし、順調だ。

「5月にダイヤモンド・プリンセスに乗る
予定だったんですよ。キャンセルしました。
危ないところだったわ」
「5月には落ち着いてるでしょ。
クルーザー会社助けてあげんと」


会社が無くなる可能性は高いが…

熟年夫婦旅行がほとんどだろう。
(今乗ってたら…)
ゾッとする気持はわかる。
不安をなだめるため、丁寧に
診察してあげた。

中田さんも75歳女性。
ホテルでメイドをしている。

「今朝突然仕事に来ないでって」

新型コロナの影響でキャンセル続出。
それにしても、当日になって
「来なくていい」はひどい。
立場が弱いので従うしかない。

「おかげで早く来れたから安心よ」
中田さんは前向きだ。
ご褒美として、いつもより念入りに
診察してあげた。

感染症流行も自然災害の一種だ。
オーストラリアの火災も数十年ぶりの
豪雨でようやく鎮火した。
大きな力には、人間は到底敵わない。

1mmの百万分の一サイズのウイルスが
間接的に人生に噛みつく。

アホにならずに、冷徹にそして明るく
「怪我の功名」を期待するしかない。