
部屋のあちこちに頭をぶつける。
ぶつけることで学習していく。
次第に障害物を避けながら
部屋をきれいにしていく。
お掃除ロボット「ルンバ」だ。
以前はとても活躍してくれていた
のだが、今は休眠状態。
引っ越しのときに充電器をなくし、
本体だけが存在感を出している。
ルンバは「スピンオフ」と聞いた。
スピンオフとは、日本語で言えば
「瓢箪から駒」みたいなものか?
軍事目的のコンピューター研究の
途上に生まれ落ちたらしい。
文豪夏目漱石はロンドン留学時代に
精神を病んだ。
ロンドンで漱石は自分史上最大、
勉強に打ち込んだらしい。
傷心帰国し、なんとなく執筆した
『吾輩は猫である』
が大当たり!
それから一躍人気作家となる。
小説家という職業は漱石にとって
スピンオフだったのか?
先人の仕事に学ぶ。
仕事がすべて高い志の「たまもの」
とは限らない。
パンデミックから生まれたスピンオフ。
後世に語り継がれるスピンオフ。
そう考えると色々見えてくる。
オレだけ?