熱中症搬送1週間で1万人

浅草のアニマル浜口道場に30年以上通っている患者さんがいる。
浜口道場にはこれまでずっと冷房がないらしい…

力士やレスラーだけでなく競技者は猛暑の中でも塩をなめながら稽古していたと聞く。
叡智とも言える「知恵の集積」なのだろうか?
やはり隠されているだけで「事故」は発生していたのだろうか?

糖尿病など複数の生活習慣病をもつ佐藤さん(仮名、46歳、男性)はペンキ職人だ。
昨今の建設ラッシュで職人は慢性的に不足状態。
忙しくて仕方がないらしい。
ストレス解消で飲酒量が増えるという悪循環が問題だった。
それが飲む気も起らないほど疲弊している。

この猛暑だ。昨日は40度を超えた地もあった。

大手建設会社は下請けに対して通達するだけだ。
衝撃的な話をたくさん聞いた。
「扇風機付きの作業着」でないと雇ってくれないDハウス。
もちろん自腹で用意しなければいけない。
一着一万円くらいするらしい。しかもバッテリーがもたない。
現場に充電があるとは限らないから二着持参しないといけない。
フル充電にかかる時間も長いので結局4枚ぐらい買わないと回らない。

危険事例が発生する度に規制だけが厳しくなる。
たとえば、「頭にタオルを巻いてはいけない」ことになったらしい。
結び目が引っ掛かって事故が発生したことがその理由だ。

現場の「体育会系的精神主義」は弱音を吐かせない。
限界を超えているともいえる「我慢」が横行している。
納期厳守のプレッシャーも益々強まっているそうだ。

工事現場での労働者、被災地で働く自衛隊員。
心から敬意を表する。
彼らを守ってあげられる「知恵」はありそうだ。
しかし、声が上がらないと無視されがちだ。

メディアで連日「熱中症対策」が声高に叫ばれている。
高齢者や子供たちなど弱い人を守ることはもちろん大事だ。
声を上げられない労働者も「弱者」だ。

 

日本メディカルコーチング研究所
よろず相談所 One Love
所長: 原田文植