子供の医療費無料化でコンビニ受診が増えるというのは本当か?

昨日の日経新聞の記事だ。
「子供の医療費無料化という「バラマキ」が社会保障費を圧迫する」
日経は以前から社会保障費の削減にやっきになっている。
高齢者の高額医療にも基本的に反対の立場だ。
二次情報である新聞記事に対して、統計学的事実を示したい。

子供の医療費助成の拡充に伴って、その対象人口が増加している。
で、レセプト件数はどうなったか?
0歳から14歳の子供が通院した際のレセプト件数は、全国で2002年から2016年の間、1.2億から1.3億件で横ばいのまま推移している。
これは統計的事実だ。

一部メディアなどは「夜間や休日に安易な受診(コンビニ受診)が増えるのでは?」と推測する。しかしながら、実際は、夜間や休日などの時間が受診件数は72万件(2006年)から、52.8万件(2017年)へと減少傾向だ。
これも統計的事実だ。
もしかすると、医療費助成の拡充が、重症化の防止につながったのかもしれない。

わが娘は3歳と3か月だ。
実は、一度も医療機関を受診していない。
いや、必須化されている予防接種だけは、ドイツ人医師のいるクリニックで受けた。
もちろん、親が医師なので一般化した話はできないかもしれない。
小児科は感染症の宝庫である。
無料だからといって、リスクのある場所をコンビニ替わりに使う。
そんな親ばかりではないことが数字でも表れている。
特殊なケースが目につく。
これもネガティブ情報を集めてしまう人間の脳の機能の一つかもしれない。
悪意あるメディアの誘導にも注意が必要だ。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

★言葉は、身体のコントローラー。