野菜はカラダに良いのか?

昨今『長生きしたけりゃ肉を食え』のように、肉食と健康をうたった書籍をしばしば見かける。
テレビでも特集されたりして、患者さんから質問されることも多い。

答えは「知らん」。

一昔前では考えられなかった傾向だ。
健康長寿のお年寄りに肉食の人が多いというのが根拠である。
しかし、これは眉唾物だ。
健康だから、丈夫な歯で噛み切れるのかもしれない。
はたまたメディアによる肉食流行のキャンペーンかもしれない。
実際、最近「肉」を扱う店が増えている気がするのは自分だけだろうか?

基本的に、現代社会では何食ってもいい、ただし、いらんときに食うな、という立場で指導している。
逆に言えば、「野菜は身体に良い」という説もそれほど信じていない。
インドはベジタリアンだらけだが、糖尿病がすごい勢いで増えている。
日本も昔はほぼベジタリアンだったが、肉食が増えて、確実に寿命が延びている。

患者さんにお話しを聴くと、「野菜は調理が難しい」という意見が多い。
特に独り暮らしのご老人にとって、塩分を控えつつ野菜を調理するのは至難の業だ。
サラダなどの生野菜を食する文化がなかった世代だからかもしれない。

ふと思った。野菜が身体に良いのではなく、手間ひまかけるから身体に良いのではないか、と。
料理にかけるひと手間が健康を作っているのかもしれない。
「工夫」という創造性と、その上で達成される「健康な自分」を想像することの効能は間違いなくあるだろう。
少なくとも素材をしっかり認識し、調理過程に関与することが健康に悪いはずがない。

 

よろず相談所 ONE LOVE
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

★東京・蔵前(台東区)の原田医師/医学博士による、
医療/健康相談「よろず相談所 One Love(ワンラブ)」
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