往診していた水村さんは当時98歳。
忘れられない患者さんの一人だ。
家と外の境界のない猫と同居していた。
水村さん家には食糧が潤沢にあった。
ご近所が心配して常に色々と持ってくる。
大体レトルトだ。水村さんは食べない…
米や野菜もいつも十分にある。
近隣から貰っている感じではなかった。
田舎から送ってくるそうだ。
戦時中、水村さんは千葉県に疎開していた。
水村さんは米や野菜を行商していた。
世話になって申し訳ないとの思いから。
千葉から東京まで暑い中歩いて…
アッパレ!としか言いようがない。
農家の家族はとてもとても感謝した。
戦争が終わり、水村さんも東京に帰った。
ずっと水村さんに野菜や米を送り続けた。
それが続いているのだ。
何と孫の代まで!!
この家族もアッパレだ!
ある日、水村さん家のネコがいなくなった。
水村さんは悲しんでいる様子もなかった。
数日後、水村さんも帰らぬ人となった。
6年前のお盆明けだった。
1913年生まれだから生きてたら105歳。
心の大きなおばあちゃんだった。
忘れられない患者さんだ。
よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植
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