袖振り合うも他生の縁

街田さん(仮名、81歳、男性)はコテコテの大阪弁使いだ。
大阪弁というよりむしろ「河内弁」。
「でっせ」「まんねん」「ちゃいまっか」の世界だ。
年齢にしては高身長で、声も大きい。
来院するときはいつも背広姿でパリッとしている。

単身赴任で東京に住んでいる。某有名製菓メーカーの営業取締役だ。
「辞めさせてもらえまへんねん」
営業には街田さんの「顔」が必要なようだ。

その街田さんが白内障の手術のため帰阪するという。
手術は大阪天王寺区にある大学病院だ。
「街田さんの大阪のお住まいはどちらですか?」
8年前に訊いたかもしれない。だが忘れていた。
「藤井寺ですねん」
「藤井寺球場のある藤井寺?懐かしいなあ」
「いま四天王寺女子高の所有でっせ」
「四天(四天王寺の通称)もヤリテですねえ。
ボク四天の向かいの高校出身なんですよ」
「どこでんのん?」
「大阪星光学院」
「ワタイ、そこの一期生ですやん!」
「ええ!先輩やったんですか」
自分が35期だから、34歳足し算すれば確かに計算が合う!

時空を経て、東京の下町で邂逅(かいこう)したわけだ。
街田さんは手術を機に東京を離れることになった。
「主治医ー患者」関係に「先輩ー後輩(オマケに同じ野球部でもあった)」関係が付け加えられることになった。
ちょっとした雑談が「つながり」を太くしてくれた。

周りの人との間にも、もっともっと色んな「つながり」が
潜んでいるかもしれない。
隣の席で可愛げなくイビキをかいて寝ているオッチャン。
このオッチャンとも何かの「つながり」があるかも、
と思うと愛おしくなる。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 

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