「最近プールに行けてないんだよね」
散髪屋の保住さんはかなり増量していた。
多くの生活習慣病を抱える保住さん。
運動療法は必須だし、効いていた。
「何で?サボってるの?」
単刀直入に訊いてみた。
「暑いから」との返答。
「はあ、何それ?」
詳しく事情を聴くとこうだ。
暑すぎてお客さんの動きが遅い。
つまり、夕方になってからしか来ない。
店じまいの頃にはプールも閉店している。
診療所でも同じ現象が起こっている。
受付終了間際に集中する。
みんな考えることは同じだ。
空いていると見込んで早めに来る。
逆張りする強者の患者さんもいる。
結局コンスタントに混むことになる。
当然閉院も遅くなる。
間際まで受診するか否か悩む人もいる。
そういう人が駆け込みで受診する。
これが要注意!
重症が隠れているケースがある。
医療従事者も疲労してきている。
次の予定が気になる日もある。
診療がおろそかになる。
「見落とし」が出やすい時間帯なのだ。
帰宅後症状が悪化してしまうと、
救急病院でしか対応するしかなくなる。
大事になってしまうわけだ。
今年の「猛暑」は凄かった。
他にも予想外の影響を出したはずだ。
緊張が薄れた黄昏時は事故が多い。
医療事故も起こりやすい。
なるべく早く来てね。
よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植