世界は「言葉」でできている

「あっプーさんだ」
自販機に誰かがイタズラで貼ったシール。
娘はキャラクターをよく見つける。
遠くに干してある布団のキティちゃん。
「黒丸3つ」にしか見えないミッキー。
砂漠でコンタクトレンズを見つける如く。

好きなものの情報が集まる。
灯台がキャラだけを照らしているのだ。
そういう感覚なのだろう。
実はそれだけではない。

キャラ以外が意識に上がっていないのだ。
「存在しない」も同然なのだ。
言語化されているものが圧倒的に少ない。
3歳の女の子の世界では。

世界は言語化されたものでできている。
優先順位の高いものから目に飛び込む。
「好き」を優先順位の上位にすべきだが、
大抵「イヤ」の方が上位になりやすい。
警告音を聞き逃しては命に関わるからだ。

病気を扱った番組は常に高視聴率だ。
中吊りにある目次はネガティブばかり。
みんな「イヤ」でできた世界の住人だ。
好きで「イヤ」を選ぶならそれも自由だ。
(何だかややこしい表現だ…)
自分で優先順位を再設定する。
「言葉」を変えるしかない。
自分で選んでいる自覚を常に持つ。
「~しないといけない」
「~するべきだ」
は一切使わない。
医師を選ぶ。病院へ通う。
自分の選択であり、すべて自己責任だ。
(ホントはやりたくなかったんだけど)
という言い訳を一切許さない生き方。

何だか金八先生の説教みたいになったな。

昨夜、年上の友人が亡くなった。
最期をお願いされてひと月ちょい。

思想と信念に忠実な人だった。
自分のことは「~したい」だが、
日本を語るときは「~すべき」だった…

最期まで好きなことをやり続けた人だ。
先週ライブを観に行くこともできた。

末期癌の彼はバーをオープンしたのだ!
明後日、そのバーに集まる予定だった。
彼の前で歌う予定だった。
「先生持って行けよ」
と彼がくれたギターで。
彼の大好きな”Presence of the Lord”を。

叶わなかった。

ありがとうね。ギター練習するよ。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植