それでもサイコロを振る?

経済学の有名な実験だ。
1)無条件で10万円もらえる
2)サイコロで偶数が出れば20万円
 奇数が出ればもらえない

サイコロを振るかと問う。
大抵の人がサイコロは振らない。

次に借金がある相手に質問をする。
1)無条件で10万円減らしてあげる
2)サイコロで偶数が出れば20万円減らす
 奇数が出たら借金はそのまま

サイコロを振るか振らないか?
大抵の人はサイコロを振るそうだ。
1)2)の期待値は同じである。
借金がある状況だと冒険をするのだ。

ネガティブな状況だと人は冒険をする。

逆に利用されるということだ。
考えを相手に受け入れてほしい。
ネガティブな状況を演出すればいい。
マスメディアの誘導に注意しよう!

医療機会は大抵ネガティブな状況だ。
患者さんは医師に従う。
個人的に「負の感情」は利用したくない。
患者さんに「賢くなってほしい」からだ。

しかし、例外はある。
糖尿病患者さんに自覚してほしいとき。
初期の糖尿病は無症状が多い。
症状が出現すると大事になる。
崖までの真っ暗な道を歩いている。
そんな「たとえ」で説明される。

その「たとえ」では弱いとき。
「村田英雄」さんの話をする。
昭和の名歌手であり大スターだ。
晩年、糖尿が悪化して足を切断した。
糖尿病をほっとくと神経がマヒする。
足の病変に気づかなくなる。
気づいたときには足が壊死している。
今だに、そういう患者さんはいる。

有名人の例はイメージしやすい。
だからよく効く。
だが、本当はあまり使いたくない。

子供の頃は
「お化けがでるぞ~」
と脅かされた。
糖尿病になると
「村田英雄になるぞ~」
と脅かされる。
両方「足」がない。

本当はこういうブラックジョークも
あまり使いたくない。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 

★言葉は、身体のコントローラー。