トラウマは克服できるか?

そうだった。皆の前で泣いたなあ。

黒木さん(72歳)は思い出したようだ。
黒木さんの病名は高血圧と高脂血症。
「白衣高血圧」もある。
「白衣高血圧」とは病院などの特殊な
状況で血圧が上がることだ。
多かれ少なかれ、みな持っているが、
緊張する人に強く出ることが多い。
だから「家庭血圧」を重視するのだ。

黒木さんは、そのタイプには見えない。
飄飄(ひょうひょう)として図太い。
言いたいことも言いすぎるタイプだ。

黒木さん夫婦の趣味はボウリング。
黒木さんは最近、やりすぎて指を痛めた。
夜中に痛みで目覚めることもある。
毎回オシッコに行きたくなるらしい。
「何でかねえ?」不思議そうだ。
そういえば、ボウリングをする前にも
必ずオシッコしたくなるらしい。
「みなの前で漏らしたことない?
それが滅茶苦茶恥ずかしかったとか?」

ビンゴだったようだ。
小学校で皆の前で漏らしたらしい。
トラウマが形成されたのかもしれない。

改札とエレベーターが苦手だった。
長年、閉まるとき恐怖感が半端なかった。
だからいつも「開」ボタンを担当だ。

あるとき思い出した。
小学校のときに頭が挟まったことがある。
地下鉄の電車の扉、千日前線「鶴橋」だ。
何と電車はそのまま少し走り出したのだ。
もちろん急停車し、事なきを得た。
駆け込み乗車をした自分を責めた。
恐怖と自責で心を封印していた。
だから親も知らない。
あるとき、ふと思い出した。
その後は?
恐怖心はかなり減ったように思う。

簡単ではないかもしれない。
しかし、理不尽な不安の原因の根源が
わかれば対処できるケースもありそうだ。

黒木さんの血圧は下がるだろう?
ボウリングの腕前は上がるだろうか?

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 

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