煙草はそんなに悪いのか?

患者さんに禁煙をうるさく言わない。
天邪鬼がムズムズ騒ぎ出すのだ。

タバコは吸わない方が大体良い。
ただ「百害あって一利なし」ではない。
最低「二利」はある。
・ゆっくり吐く効果
・若さを保てる効果

「一息入れる」という言葉がある。
「一服する」ともいう。
煙草を吸う文化から生まれた言葉だろう。
休息、リラックス効果があるのだ。
概して、現代人は「吸う」意識が強い。
肺は通常、外気圧より低い「陰圧」だ。
勝手に「吸う」ようにできているのだ。
だから、意識すべきは「吐く」方だ。
長くゆっくり吐くことで健康になれる。
自律神経に良い効果を与えるそうだ。
喫煙者は一日に何度も「吐く」。
薬効ではなく呼吸法としての効果だ。

次に「若さキープ」の問題だ。
喫煙を初めて行ったのはいつか?
愛煙家は大抵好奇心旺盛で少し不良だ。
大抵十代のときに初挑戦しているはずだ。
煙草を吸う度に十代の頃に戻れる。
つまりアロマ効果だ。
現象としては「パブロフの犬」なのだが…

煙草も大きく括れば、「合法な薬物」だ。
酒やカフェインとそれほど変わらない。
世の中は喫煙には本当に厳しい。

「副流煙」が他者に迷惑をかける。
それは少し心が狭い気がする。
では自動車はどうなの?
排ガスの問題もさることながら、
毎年4,000人近い事故死が出ている。
減少傾向とは言え、凄まじい数字だ。
ちなみに、政府目標は2000年までに
事故死2,500人以下だそうだ。

統計の怖さだ。
ランダムに2,500人死人が選ばれる前提だ。
自動車を廃止すべきでは?そんな声ある?
「便利」と「経済」が優先されるのだ。

うちに来る患者さんは大人だ。
医者に止めろと言われて止めるのか?
もちろん「止める」よう助言はする。
病との相関関係のデータも開示する。
だけど絶対に命令はしない。
自分の意志で選択してもらう。

これは同じようでかなり違う。
止めないといけないのか、止めたいのか?
似ているようで大きく違う。
止めさせられた人の心の中には
「本当なら止めたくなかった」がある。
この先ずっと続くストレスは侮れない。
次の病気を産み出すほどに。
こっちの方が厄介だ。
健康には良くないようだ。金もかかる。
世間の目も厳しい。
そんなこと全喫煙者が知っている。
知ってて「喫煙」を選んでいるのだ。
「断煙」も自ら「選択」すべきだ。

ところで蔵前協立診療所では
禁煙外来もやっています。
成功率は90%を超えています。
新しい人生を歩むのも悪くないですよ!

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植