サバイバル

患者さんにリラックスしてもらうため、 「目を閉じて、温泉に浸かってるような気持ちで」という言葉を利用することがある。
ある患者さんから、
「母が「超」のつく潔癖症だったので、一度も温泉や公衆浴場に入ったことがないんです」
と言われ、絶句した。
『 AI vs. 教科書が読めない子供たち』の著者である新井紀子さんのインタビュー記事である。
「子供には生活体験を通じたリアリティが大切です。家がオール電化だと子供は火が熱い事を知らない。すると、学校で先生が何か新しいことを教えるとき、「火のように熱い」と説明しても、伝わらないのです。親は「これを選んで失われる子供の生活体験は何か」と意識的に考えることが重要です」
東京の冬の公園で子供達が全員ダウンジャケットを着ているのを目にし、衝撃を受けた。自分らの子供の頃は薄着教育全盛だったから。みんな鼻を垂らしていた。
今の子らは、自ら発熱させて体温調節をするという機能を獲得できるのだろうか?冬山で遭難したら、生き延びれるのだろうか?
と真剣に考えた。隣にいる2歳の我が娘もゴールドのダウンジャケットを着ていたが…
親の虐待や育児放棄の末、子供が餓死した、などという凄惨な事件をしばしば目にする。
上記は全く別の事象のように思われるかもしれない。
しかし、「子供の生きる能力を奪う可能性がある」という点においては、病理は近いかもしれない。
月並みな言い方だが、「親の自覚」が重要だと思う。

原田文植

 

 

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