「過去」と「ご縁」

「先生は色んなご縁がたくさんあるのですね」
先日、講師として参加させて頂いたとある講演会後の懇親会で、隣に座った現役東大生が屈託なく、そう感想を伝えてきた。
「実はボクだけでなく全員ご縁だらけなんよ。ストーリー構築できるかどうかの違いやで」
そう答えると、東大生の顔は「?」だった。

「現在の自分」は「過去のすべての出来事」で構築されている。受験失敗も成功も。失恋も交通事故も。
両親の結婚も離婚も。日本が太平洋戦争に負けたことも。恐竜が滅んだことも。ビッグバンも…
どれが欠けても「現在の自分」は存在しない。
「ある特定」の過去の出来事が「現在の自分」を形成しているわけではない。
だから「現在の自分」がハッピーなら「全ての過去」を肯定できるのだ。
ときに、人は「不満足な現在の自分」の原因を「ある特定」の過去の出来事に責任転嫁する。
自著「病は口ぐせで治る!」にも記したように、人間の脳はある情報にフォーカスすると、その周辺の情報が集まる(無意識が勝手に見つけるのである)。
「ネガティブな過去」にフォーカスすれば、その周辺情報ばかり収集することになり、海馬の奥底に蓄積し、固定化される。
「ネクラ人間」のできあがり。
そうなりたくなければ、「ネガティブな過去」を参照することは即刻止めべきである。
「現在の自分」を形成する「特定の過去」なんてないことをイヤとゆうほど知るべきだ。
全て「必要な経験」なのである。
だから「現在の自分」を説明するときは、適当に過去を見繕って、「エエ感じ」に仕上げてあげれば良い(ウソは止めた方がいいけれど…)。
「今」がハッピー、全過去肯定。
ただそれだけなのです。

原田文植

 

■原田文植 著作
「病は口ぐせで治る!」
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