伝言ゲームか!

「関係ない話なんだけどちょっといい?」

宮川さん(60歳)は再入室してきた。
毎回93歳のお母さんの付き添いで来る。
自転車で河岸へ買い付けに行く魚屋さん。
豊洲に移転したから距離が延びた。
今日は両太ももの肥大を自慢していた。

「俺の話じゃないんだけどさ。
取り切れない胆石ってどうすんの?」
「取り切れない胆石?痛がってる?」
「(左腹を押さえながら)うん」
「(小指を立てながら)彼女?」
「(頭を掻きながら)へへへ、うん」
「何歳?」
「40代後半」
「胆石は右やで」
「あっ、こっちは盲腸だっけ?」
「盲腸も右やで」

素人の又聞きは時間がかかるし不正確だ。
しかもこの場合、素人が2人だ。
彼女の年齢的に胆石は不思議ではない。
「取り切れない」の意味はわからない。
クスリで治り切らないという意味か。
痛みが続くなら原則「オペ」だ。
しかし「伝言ゲーム」で診断は無理。
もっかい伝言ゲームをされても困る。

「彼女さん連れてきて」
「うん。そうする」

来週宮川さんの彼女が受診しに来る。

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

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