こんなに患者に会ってうつらないの?
今年もインフル感染者は多い。
藤村さん(80歳女性)は訊いてきた。
「うつってあげるんです」
そう答えた。
「愛が強いほどうつるんです」
研修医時代に習った言葉だ。
出所したての21歳の患者さんだった。
立派な彫物も入っていた。
C型慢性肝炎の治療入院で担当した。
薬物か彫物で感染したのか。
「彼女にうつりますかね?」
その質問に対し、指導医が答えた。
「基本的にはうつらない。
愛が強ければ強いほどうつる。
でも愛があれば乗り越えられるよ」
なんという返答…
若い患者も不思議な表情をしていた。
患者説明はアドリブだと習った瞬間だ。
「戦略」ではなく「戦術」。
もちろん大きな「戦略」はある。
相手に合わせて「戦術」を開発する。
それはかなり重要だ。
無事若い患者は改善し、退院した。
ガラの悪いクセの強い患者だった。
しかし、自分との関係は良好だった。
懐かしい思い出だ。
話はインフルに戻る。
実際本当にほぼ毎年感染している。
大抵治癒に一日かからない。
だから、気づかれないことが多い。
抗インフルエンザ薬?
飲んだことがない。
と思う。
少なくとも10年以上は。
決して褒められた話ではない。
自分が感染源になる可能性もある。
しっかり予防、制御する方が絶対に偉い。
愛の強さに免じて許してもらおう。
それでも、お叱りを受けるかもしれない。
きっと愛で乗り越えられると信じる。
よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植
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