遠くに行きたい

「遠い診療所にかかっているから
治らなきゃ損」

くも膜下出血の既往のある井上さん。
68歳の女性だ。
禁煙しないし、重労働をしている。
しかし、元気だ。

わざわざ遠い医者に通うのはなぜ?
その医者が「治してくれそう」だからだ。
もちろん口コミや評判もあるだろう。
本当に治る確率は上がるだろうか?
上がると思う。
決して「受け身」ではないからだ。
少なくとも「遠出」している。
「能動的」に行動している。
足労してまで治りに行っているわけだ。
これもある種の「権威暗示」だ。
行動を引き起こす「暗示」は大歓迎だ。

妻から興味深いエピソードを聴かされた。
うちの妻は遠い高校に通っていた。
自分で行きたくて選んだ学校だ。
ワクワクしながら通っていたそうだ。
彼女は学業成績は非常に良かった。

ちなみに自分は自転車通学。
歩いても行ける距離の学校だった。
学業成績は凄惨を極めていた。

「返報性の原理」という言葉がある。
初めに無料サンプルなどをもらう。
すると、購入してしまう。
「申し訳ない」という気持ちが働くのだ。
デパートの「試食」は理に適っている。

遠出して通ってくれる患者さん。
医師の側にも返報性の原理が働くのでは?
熱意が変わるはずはないが…
いや、わからん…

話は変わる。
井上さんは最近太った。
「何で太ったの?」
理由を訊いてみた。
「下の歯が総入れ歯になったのよ」
「ほう?で?」
「固いモノが食べられなくなったの。
だから甘いモノを食べているの」
「”固い”の対義語は”柔らかい”やで。
”甘い”ではないで」

そんな言葉に騙されない。
そこまでの「効力」はない。
返報性の原理には…

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 

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