ギャップ萌え?

最近転院してきた88歳の時田さん。
上品な雰囲気の賢い女性だ。
前医での腰椎圧迫骨折は落ち着いた。
前医からの紹介で当院にやってきた。

「スクワットは何回すればいいのでしょう?」
と質問してきた。
か細い女性だ。イメージと違う。
前医で指導されたのだろうか?

「どんなスクワット?やってみて」

レスラー風のスクワットだった。
意外にスムーズにやれている。
「ちゃんとやれてるじゃないですか!
何回でも良いですよ、100回目指そう!」
と言うと
「100回!?」
付き添いの娘とともに目を丸くした。

回数は徐々に増やせばいい。
そんな回数できないと思うのも偏見。
偏見が脳内にリミッターを作る。
少ない回数だと効果が薄れる。
人間は慣れると楽しようとする。
無意識が手を抜き始めるから。
ありきたりの説明をしたあと、
具体的にするため例を出した。

「自動車運転しますか?」
「ええ。今は乗りませんが」
「初めて教習所で運転したとき。
大変やったでしょ?ここがクラッチ。
右見て左見て。ギアチェンジ…」
「いや、そんなに…」
「そんなことないでしょ!
段々同時にできるようになって。
それが当たり前になって…」
時田さんは腑に落ちない顔をしている。

娘が切り出した。
「母は大型二種持ってるんです」
驚いた。あまりにも意外だった。
この華奢で清楚な女性が大型二種?

偏見はこっちが持っていたのだった。
リミッターかかってたのもこっちだった。
何が出てくるか本当にわからないものだ。

後日談。
「義母がお世話になっています」
江尻さん(70歳)に挨拶された。
江尻さんは10年来当院かかりつけだ。
ブログでも登場したことがある。
時田さんは江尻さんの義母だった。
「そうだったんですか!」
江尻さんからの情報だ。
時田さんは明治時代から続く
某有名製薬会社の娘だそうだ。
清楚で上品なのもうなづける。

ホンマに何が出てくるかわからない。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 

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