息子のためならエンヤコラ

師長から聞いた話だ。
脳梗塞に発症した85歳の女性患者さん。
「息子のご飯を作らなきゃ」
スタッフの制止を振り切って退院した。
「母の愛」と呼んでいいのか!?
少なくとも母の治癒に役立ったはずだ。
息子の存在が…

中年の息子の面倒をみている母親は多い。
そういう母親は例外なく元気だ。
息子の存在が母の健康に貢献している
可能性は否めない。

二人の息子と同居の88歳石田さん。
昨年末に大腸がんの手術をした。
術後経過は術後とは思えないほど良好。
「エエ正月でしたか?お節作ったの?」
と訊いた。
「あの子らが好きなんですもの」
年始からフルスロットルだったようだ。
「あの子ら」である。
石田さんの息子は二人とも60代。
世間的にはオジイチャンだ。
母親にすれば何歳になっても子供なのか。
息子と暮らす母親は例外なくこうだ。
せめて「あの人」にしてほしいが…

石田さんは午前中に受診。
息子の診察券を提出して帰った。
息子は午後受診する…

「お母さん元気になりましたね」
「ええ。お陰様で」
「息子さんらのために元気でいないとね」
少し嫌味で言った。
息子は屈託ない笑顔で
「少しは貢献してますかね」
と答えた。

苦笑いするしかなかった。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 

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