野生動物はダルくないのか?

「ダルいんです」
これも外来でしばしば出くわす言葉のひとつだ。
一般的な検査を一通り行って、明らかな異常はなさそうだ。
そう説明をしても 「ダルさが抜けないんですよね」と納得してくれない。 医者泣かせな主訴の一つだ。

逆にだるくない人っているのだろうか?

何もやることがなかったらどんな人もゴロゴロしていたいのではないだろうか? 実際、野生動物は年がら年中捕食活動をしているが、飼われているペットはいつもゴロゴロしている。
きっと全ての生き物は満腹になればダルいのだ。
仕事も用事もなければみんなゴロゴロしてたいのだ。
人間は自分のことでなくても用事を作ることができる稀有な動物だ。
だから赤の他人のことを心配するし、ボランティア活動のために、自分の時間を割くこともできる。
「ダルい」という感覚に騙されてはいけない。好きで好きで仕方がない人でも会いたくないほどダルい。それぐらいでないと「ダルさ」を正当化しないようにしたい。
「動機」が「ダルさ」を消してくれるのである。

原田文植