居眠りすると治るのか?

「全然こっちを見ない先生だったのよ」

顔面、いや画面ばかり見ていたのだろう。
患者さんからよく出る医者への苦情だ。
特に大病院を受診したときによく聞く。
聴診器はおろか触ることもしないと…

電子カルテが主流になって久しい。
シャイな医者には良い時代になった。

画面の中に一体何が見えるのだろうか?
パソコンには過去のデータは入っている。
懸命に入力作業もしているだろう。
視診や触診、聴診をはしょり、データと
顔を合わさない問診で事足りる。

本当にそうなのかな?
「先入観」で診ることになるのでは?

医学は紛れもなく科学だ。
科学的再現性にはデータが必要だ。
最大多数の患者さんへの利益につながる。
ただし、最大多数という限界が存在する。
医学の対象が「人体」だからだ。
人体には「こころ」がある。
だから個別であり、不確定要素が多い。
科学的アプローチのみで百発百中?
不可能でしょう。

先入観中心でも結構な打率を稼げるのだ。
ある意味それが科学のすごいところだ。

「権威暗示」も高打率に一役買っている。
権威は先人たちが作ってきたものだ。
この効果は特に大病院において顕著だ。

町医者ではそういうわけにはいかない。
患者さんには常に選ぶ権利がある。

うちの診療所の自慢をひとつ挙げる。
待合室で寝ている患者さんが多い!
医療機関は常に緊張が走るものだ。
リラックスしている患者さんが多い!
安心している証拠だ。いいと思う。

診療所を思い出すと、リラックスする。
そんな診療所になれば最高だ。
絶対に治癒率も上がるはずだ。
いや、逆だ。
治っているからリラックスするのだ。

「今日は受診日だ。何だか眠い。
よし、受診を止めて家で寝てよう」

間違いなく患者さんは減るな…

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 

★言葉は、身体のコントローラー。