依存症

芸能人のアルコール依存が話題になっている。
何を隠そう私は学生時代パチンコ依存症だった。
天皇陛下の主治医である天野先生もパチンコ依存症だったそうだ。
天野先生は、パチンコで外科手術の集中力が培われたと言っている。
少し軽率な発言かもしれない。
20年以上遠ざかっているのに、いまだにフィーバーシーンが夢に出てくる。
思えば、うちは依存症が多い家系だと思う。母方の伯父は完全なるアルコール依存症で50代で他界している。
うちの父や父方の叔父を見ていて危なっかしく思うし、自分や弟にも素因は確実にある。
依存は病である。依存を治療するポイントは三つある。
まず第一に、自分自身が止めたいと思っていること。
周囲がどれほど止めさせたいと思ったところで本人にその気がなければ絶対に無理である。
たまにパチンコに夢中になっている間に駐車場車内で子供が死んでしまったという悲惨な事件が報道される。
かなりの確率でまたパチンコを始めるそうだ。依存症でない人からすれば、考えられないことかもしれないが決して少なくないのだ。
依存症はいわば「ブラックホール」だ。その強力さには「常識」という一般の強い力が歯が立たないのである。
二つ目は依存している対象よりも好きな、従事したい何かを見つけることである。依存症の人は集中できる資質を持っている人ともいえる。
最後の一つは他者の介入が必要である。パチンコにネガティブな暗示を入れ、近づきたくないようにすることである。
できれば、依存症の人が権威を感じる人物がコーチング的な介入をするのが理想だ。
エリック・クラプトンもマイルス・デイビスも薬物中毒と闘った。
あれだけの地位と名声があっても依存症に苦しんだ。一流になるほどの集中力と執念がある人間ほど陥りやすい魔物であり、事態は一層深刻になりうる。
依存症は他人事ではない、深刻な病であるとしっかり認識することによって防げるものである。
そして、そのことを知ることで、周囲の依存症の人を救済できるかもしれない。
原田文植

 

■原田文植 著作
「病は口ぐせで治る!」
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