かまってちゃん高血圧

早い話、みな心配されたいのだ。

片桐さん(67歳)は毎度血圧が180台。
苦笑いしながら言う。
「家では130~140なんだけどなあ…」

片桐さんは典型的な “白衣高血圧” だ。
人体は心理状態の影響を受ける。
緊張する場面に出くわす。
ドキドキする、手に汗握る…
交感神経が活性化している証拠だ。
交感神経は “闘争か逃走” 状態といわれる。
動物に襲われ、出血するかもしれない。
素早く逃げる能力も必要だ。
そういう能力を持った人間が生き延びた。
だから緊張すると血圧が上がる。
急な出血に対応できるように…

そういう説明を受け入れてきた。

待てよ。
心配してもらえるからではないか?
他者へのサインなのではないか?
現代は動物に襲われることもない。
四つ足で逃げる必要もない。
すべり止めの手汗も不要だ。

もちろん先祖の名残はあるだろう。
しかし「他者に助けてもらう」能力、
適切な医療を活用する能力。
その方が、生存に必要かもしれない。
少なくとも動物から逃げる能力よりは…

なるほど!
医師に心配してもらわないといけない!
白衣高血圧の患者さんは実は
“かまってちゃん” なのかもしれない。

注意)
実は “白衣低血圧” という現象もある。
病院に着くと安心して血圧が下がる。
こういう人は自宅では高めの血圧となる。
こっちの方が注意が必要だ。

日本メディカルコーチング研究所
所長:原田文植