食い意地

早い話が
「栄養学」を信頼しているが、
信用していない。


食事療法が必要な患者さんには
栄養学に基づいて指導する。
完全に信用していないのは、
例外がいくらでもあるからだ。

肉ばっかり食べて元気な高齢者。
菜食主義のインド人に糖尿病や
高脂血症が増え続けている。
水を飲んでも太るという人もいる。
一食しか摂らず何年も過ごす人もいる。


健康長寿の高齢者に日々の食生活を
聴くようにしている。
結論から言えば、ホントにマチマチだ。
傾向として言えるのは、
「好きなモノを少量」
食っている感じだ。

食事制限という言葉に代表される
ストレスがないのだけは共通だ。

健康だから食事制限は不要なので
鶏が先か卵が先か、なのだが…

中学生の頃から診察している
大原さんは管理栄養士として
病院で働いている。
今でもたまに当院に受診する。

上記のような私見を述べ、意見を
求めるが、あまり明快な答えは
もらえない。

「栄養学は人類のものやけど
食いもんは個別やで」

というような医療従事者失格な
意見を言い、苦笑いされる。

大原さんは非常に痩せている。
人並み以上に食べ、甘い物に目がない。
いわゆる「痩せの大食い」。
彼女自体が栄養学の矛盾なのだが、
もちろん説明不能だ…