病み上がりの誕生日

早い話が
医療従事者は俳優でなければいけない
ということだ。

本日1歳の誕生日を迎える息子。
39度台の熱が続いていた。
身体中から濁音、笛のような音。
発し続けている。
「肺炎」もしくは極めて近い状態だ。
いつもの笑顔はなし。間欠的に号泣。

大食漢が全然食べない。

上の子は4歳になる。
これまで一度も飲んでいない。
信頼できる医師の報告も背中を押す。

苦悶の我が子。

冷静でいられる親はいない。
妻の表情も当然曇る。
「大丈夫。みんな通る道やから」
落ち着くよう、うながす。
息子にとってラッキーなのは…
まだ「不安・心配」という概念がない!

正味「病の苦しさ」だけだ。

 

病によってもたらされる不安や心配。
(いつまで続くのだろうか?)
(大きな病気が隠れているのでは?)

つまり幻想が苦しみを助長する。

 

「不安」という感情を子供に教えるのは?
ほどんどの場合「親」だ!
気持ちはわかる。
だが、事故らないために冷静さが必要だ。
自分の母親や先輩に訊く。
信頼できる医療機関に直接電話する。
リアルな症状をプロに伝えた方がいい。

素人がネットを見ると、症状が増える!

 

とにかく息子は根性で治した。

逞しく育つだろう。

妻は医師の夫を見直しているようだ。
でもね…
小児科医ではないのだ。
平静を装うのは大変だ。
演技派の俳優でよかった。
治ってくれるまで安堵できない。
それは患者さんでも息子でも同じだ。
今晩はケーキを食べさせてやろう。
頑張ったご褒美に…