弘法は筆を選んだはず

早い話が
商品の性能は価格帯でわかる
ということだ。

初めて楽器を買おうとする友人がいる。
「できるだけ高い楽器を買え」
必ず、そう助言する。
「弘法筆を選ばず」
は上級者のための言葉だ。
初心者はイイ楽器で練習すべきだ。
イイ楽器は音が良い。
そして、イイ楽器は絶対に値段が高い。
イイ音がすれば、楽器を触りたくなる。
自然と練習が続く。
大枚をはたくという行為が「止める」
という退路を断つことにもなる。

「聴診器も当ててくれないのよ」

相変わらずよく聞かされる苦情だ。
(なぜオレに言うの?)
胸の音を聞かない医者にこそ
その胸の内を聞かせればいいのに…

ところで、聴診器を新調した。
奮発し、高額なモノを購入した。
性能は価格に反映される。
そう信じているからだ。
イヤホンでは間違いなく当てはまる。
3千円と3万円のイヤホンは10倍音が違う。
「価格帯」が信用できる時代だ。
ネット情報も貢献しているのだろう。

新調した聴診器…
信じられないほど音が良い!
ドキっとするほどよく聴こえる!
そして丈が短い!
お陰で患者さんに近づくことになる。
それは良し悪しだが…

道具って大切だ!

そして棚ボタが出てきた。
何と、性能の劣る聴診器まで
よく聴こえるようになったのだ!
それはこちら側の問題だと思われる。
音に近づいていってしまうからか?
道具が使い手を成長させる。
楽器でも聴診器でも。

道具って大事だ!