ワクチンを打とうぜ

 


隠喩と神話は人を殺す」

スーザン・ゾンタグ

 

おたふく風邪の予防接種を受けた。
幼少時に兄弟4人全員かかったはずだ。
しかし、抗体価がギリギリだった。
予防接種することにした。
感染は全く恐れていない。
自分が感染源になることを避けたいのだ。
はっきり言う。

ワクチンは他者への「思いやり」だ。

 

非科学的な言説が流布している。

医学の進歩を認めたくない人は多い。

ところで世界の平均寿命が何歳か?

アフリカもアジアも含めた全世界の寿命。

70歳を超えているのだ!
意外と感じる人が多いのではないか?

話題の『Factfulness』からの抜粋だ。

これは完全に医学の発展によるものだ。
子どもの死が減ったことが大きい。

人間は致死的な感染症を制圧してきた。

しかし、制御できる感染症が流行する国。
それが日本だ。

はしかも風疹もいまだに流行っている…

ワクチン有毒説がいまだに流される。

それを信じるのはかまわない。
しかし、個人の範囲で止めるべきだ。
輸血を拒否する宗教もある。
信教の自由は守られるべきだ。
しかし、科学論文を読む能力がない人が
感情論を流布するのはいただけない。
感染症が流行してしまうと?
弱き人々の命に関わるのだ。

具体的には子供や高齢者だ。

 

病気そのものではなく、
「不安」が掻き立てる言説や譬えや表象に

患者は振り回されてはならない

 

『<いのち>とがん』の著者である
坂井律子さんは冒頭のゾンタグの言葉を

そう解説している。

坂井さんは2016年5月に「膵臓がん」と
診断され、手術と化学療法を行った。
著書は再々発を言い渡された2018年2月

から11月までの間に書き綴ったものだ。

著名人の死や「抗がん剤猛毒論」の
風説などでどれほど心が揺さぶられたか

を克明に記録している。

最後に
「言葉は凄い」「言葉があってよかった」
と書き連ねている。
医師の一言にどれだけ救われたか。
見舞いの言葉、道で目に入る言葉、
それらに感動していることも綴っている。
そして著者自身が、
「活字で言葉を残せる幸運」

にも感謝している。

情報に傷ついた著者だからこそ、
「自分の言葉が救いになれば」
そう思って書き綴ったのだろう。
怖かったと思う。

治療への葛藤もあっただろう。

「思いやり」の言葉を書き綴ることで

恐怖を紛らわせていたのかもしれない。

 

「言葉」の責任はめちゃくちゃ重い。

情報発信者は24時間365日銘記すべきだ。