ガンで死ぬのではない

56.3%!

これは何の数字か?

がんの「10年生存率(以下10生率)」だ。
5年生存率ではない。

2002年~2005年にがんと診断された患者。
追跡調査で弾き出された数字だ。
(国立がん研究センターの発表)
10年生存率は上昇傾向が続いている。
検査精度の向上、治療法の改良…
技術的な要素は確かに大きい。
しかし、
「がんが治っていい病になった」
という意識の変化が大きいと感じる。

実際、
「がんですね。でも大丈夫」
と患者さんに言えるようになった。
告知に抵抗が少なくなってきている。
残り時間が長くなるのは大きい。

治療が難しいとされる膵臓がんの
10生率は5%超と決して高くはない。
しかし、20人に1人以上は
10年以上生きる計算だ。
決して不治の病ではない。
「時間がない」わけではない。

「人はがんで死ぬのではない。
不安で人生が死ぬのだ」
スーザンソンタグの言葉だ。
(アメリカのエッセイスト、小説家)

がんに限らず、病になると、
不要な情報に振り回される。
他人はよかれと思って助言してくる。
気を遣われ過ぎて、よそよそしくされる。

逆説的だが時間があるからこそ、
「今日でおしまい」
そう思って生きるべきではないか。
「捨て身」が最強だと確信している。
「不安」で生きるのは不毛だ。

10年生き延びようが、いつかは死ぬ。
医学の進歩を享受するに値する
人生を送っているか?

今日48回目の誕生日を迎えた。
改めて決意しよう。