頑なに薬を飲みたがらない人がいる。
「一生飲み続けないといけない」
「化学物質は身体によくない」
こういう信念を持っている人たちだ。
”服薬拒否文化コミュニティ”の住人だ。
現代文化を享受して生活するなら、
少し薬飲んでバランスするのでは?
あくまで個人的見解だが…
人間は文化の影響から逃れられない。
マラソンが”心地よい痛み”になるのも、
文化的教育の賜物である。
マラソンが身体に悪いと信じる人とは
正反対の効果が発生するだろう。
これはプラシーボ効果の説明でもある。
薬効の確認されている薬でも、効くと
信じて飲む方が、より効くそうだ。
効くと信じる気持ちには、
文化が少なからず関係している。
他者からの情報や、フィードバックなど…
もしかすると、科学も文化的信念の
効能を享受しているかもしれない。
とりわけ人間が対象になる医学は、
強く影響を受けそうだ。
文化的信念の効能がなければ、
ヒトの寿命は、ずっと短いかもしれない。
逆に、文化的信念がヒトの寿命を
縮めることもあるはずだ。
「それ身体によくないよ」
という助言が身体によくないのだ。
皮肉にも…
自分の信念で薬を飲まないのは勝手だ。
但し、文化的影響にまみれている
ということは自覚しておいた方がいい。
他人には軽々しく助言しない方が無難だ。
医療従事者は文化的影響の強さも
計算に入れておくべきだ。