つまずかないように歩いてはいけない

「転ぶ」という経験をした患者さんは必ず
「これからは、つまずかないように気をつけて歩きます」
という。
「やめた方がいい」
と助言する。

脳は否定形を解さない。
「この文字を読むべからず」と書いてある文字を読まずにいられない。
子供は「ぶつかってはいけない」と警告された看板には必ずぶつかる。
「口ぐせ」を「肯定形」で作るべき根拠だ(詳細は自著『病は口ぐせで治る!』に)。
「つまづかない」は「つまづく」という言葉の「映像」と「感情」を惹起(じゃっき)してしまう。

これまでに「つまずかない」練習をしたことはないはずだ。
「つまずかない」はただの「結果」にすぎない。
「普通に」いや、「カッコよく」歩くように心がけることこそ大切なのである。

まずは頭の中で「映像」を作る。
上手く歩いている「映像」を頭に作ること。上手に歩いている実際の「映像」を利用してもいい。
脳卒中後のリハビリでVR(仮想現実)やAR(拡張現実)が利用され始めている。効果もあげている。
実は「静止画」の方がむしろ効果的なこともある。脳が次の動きを補ってくれるからだ。勝手に創意工夫してくれるのだ。
これは「フレーム」で物事を捉えるという脳の習性に基づくものだ。詳細は長くなるので別の機会に。

似たような話は新たな技術を習得する際にも言える。
初学者は、達人の技巧を、記憶するぐらい「目に焼き付けて」から手をつけた方が確実に上達する。
一度ついたクセはそう簡単にとれないからだ。
様々なジャンルで「達人」と呼ばれる人たちがみな口を揃えて言っているから、かなり信憑性は高い。

うまく行っている「映像」をしっかり作ってから行動する。
これはみなが描く「映像」が「素晴らしい世界」の実現に重要だと言っては飛躍しすぎか。

 

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日本メディカルコーチング研究所
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明日天気になれ

「天気予報のおかげで商売あがったりだよ」
居酒屋を経営している山本さん(仮名、64歳、男性)は嘆く。

「明日は記録的大雨になりそうです」
最近の天気予報はよく当たる。
少なくともそう認識されている。
統計処理上、年々精度は上がっていく。
「大雨の確率が高い」と前日予報されたら、少なくとも「テラス席は選ばなくなる確率」も上がるだろう。
飲食店を経営している人にとって、天気予報はもはや「天敵」だ。

日本人の「寒さ嫌い」と「雨嫌い」は世界でも有名だ。
ニューヨークに行ったとき、小雨でも傘を差しているのは例外なく日本人だった。
ボストンから来日した友人がラグビー観戦している際の日本人の防寒具合を不思議がっていた。
確かにボストンでは雪が積もる中、Tシャツ姿で作業する人も珍しくなかった。
ただし高確率で鼻を垂らしていたが…

大雨のせいで命を脅かす被害を受ける人もいる。
決して、軽く考えているわけではない。
しかし、防災対策は十分行った上で、行動の制約を受けないぞ!という気概も必要ではないだろうか?
患者さんに水商売の人が多いので、つい味方をしてしまう。

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病名と偏見

中学時代の同級生から相談を受けた。
息子の大輔(小4、仮名)がADHDと診断され、服薬指導されたそうだ。
飲まさないといけないのか?
という内容だ。
大輔とは何度も会っている。
最期に会ったのは昨年の秋だが、年齢相応で「少々落着きがない子供」程度にしか感じなかった。
学校の成績も良い。特に、興味を持ったことへの没頭はすさまじい(戦国時代にはまっている)。
「大輔がADHDなら、お前なんか今もADHDや」
お互いに言い合っている。
一年以上診てもらっている主治医から初めて投薬された。
内科医の印象からすると強いクスリだ。
実際に「覚醒剤」の代用として使っている依存患者もいる。
投薬する側にとっては注意が必要なシロモノだ。
経緯の詳細を知らないので、安易に批判はしない。
ただ投薬の理由が、「自信を失っている」「ADHDによる二次被害の予防」とのこと。
であれば、やはり親の態度や接し方が重要だと考えたので、少しばかり助言をした。

子供はちょっとしたことで、自信をつけたり、失ったりする。
外来に定期受診している大川さん(52歳男性、仮名)の長男が志望大学に受かった。
長男もウチの外来にしょっちゅう通っていた。
少し自慢になるが、ウチの外来を受診した受験生の志望校合格率はすさまじい。
「記念受験」した学校に受かることもしばしばある。
高校生くらいまでなら、医師(や権威を感じている大人)の助言や称賛はめちゃくちゃ効くのだ。
大川さんからも「先生のお陰だ」と言ってくれていて恐縮している。
ちなみに大川さんは2月生まれ、奥さんも2月生まれだ。
夫婦ともに「早生まれ」で苦労した(?)と思い込んでいる。
だから、子供は早生まれにならないように計算して産んだそうだ!
医師で著作も多い和田秀樹氏が言っていたが、東大生は4月~6月生まれが圧倒的に多いらしい。
幼少時の4月生まれと翌年3月生まれでは同じ学年と思えないほど学力・体力ともにとてつもない差があるケースが少なくない。
和田氏は、「早い段階で「自信」をつけたことがその後の人生に多大な影響を与えているのでは?」という仮説を立てている。
この仮説が正しければ、親や学校の先生が、「自信」をつけさせるような介入が有効に決まっている。
ADHDと診断されることで、親子共々「無用な偏見」を持ってしまう可能性もある。
ADHDは日本語で「注意欠陥/多動性障害」と訳される。
「発達障害」「適応障害」もそうだが、「障害」という言葉は disorder の訳として適切なのだろうか?
強すぎる気がする。自著にも書いたが、「言葉」には必ず「映像」と「情動」が引っ張り出される。
であれば、本人、家族、周囲の人々、さらに医師の心理にまで影響しかねない。
患者さんに「病名」を与える。
それは、多くの「偏見」と自らの「先入観」を育てることになりかねない、と自戒する。

 

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