10連休ダイエット

早い話が

皆が10連休を喜んでいるわけではない
ということだ。

「もうお腹ペコペコよ~」
文句垂れがてら入室したきた。
石田さんは71歳の女性。
今日はお腹のエコー検査だった。
前夜の9時以降絶食。
つまり朝飯抜きということだ。
検査結果は上々。
「心置きなく食べてください」
石田さんは結果に安堵した。

すぐに次の愚痴が始まった。
「ホントに政府はわかってないわ」
GWの十連休に対しての文句だ。

石田さんは水道工事会社を経営している。
働く職人の給料は日給月給だ。
10連休になって仕事がないと?
給料が3分の2になってしまう!
それは痛い。

「3度のメシを2度にはできないもん。
ねえ、石田さん?」

イヤミに石田さんは頬を赤らめた。

安全神話崩壊

早い話が

安さと衛生の両立は難しい
ということだ。

花見のお祭りでの出来事。
屋台から香ばしいかおり。
ホルモン焼きのお店だった。
網の上には焼きたてのホルモン。
「一皿ちょうだい」
「毎度!」
と笑顔の店員。
網の上のホルモンを紙皿に置こうとする。
そのとき!
生ホルモン上のトングを使っていたのだ!
トングを使い回していたのだ。
トングは金属製で火力滅菌可能。
もちろん、滅菌する動作はしていない。

これは危ない。
BBQでも「よくある」光景だ。

某有名ファストフード店での体験。
手の傷から出血している女性店員。
「お待たせしました」
血を流しながら苺ソースのかかった
ソフトクリームを手渡そうとした。
「お姉さん、指から血が出てるよ」
店員は屈託ない笑顔で
「大丈夫です。ありがとうございます」
と言ってきた。
自分の心配をしてくれているお客さん!
そう勘違いしたようだ。
そんな出血大サービスはしない…

年がら年中食中毒患者が出る。
衛生が良いとされている日本でなぜ?

世界中の食べ物が日本に入ってきた。
何でも食うようになったのだ。
教育されていない店員が増えた。
衛生が良いという盲信。
それ故、衛生のキモを知らない。
そういうバイト店員が増えている。
衛生における「平和ボケ」と言える。

寿司屋は客の前で握るのが当たり前。
そのための厳しい徒弟制度だ。
人を育てるにはコストも時間もかかる。
それは値段に反映される。

価格競争をしてもらえれば一瞬嬉しい。
安いにこしたことはない。
しかし、不当な安さには原因がある。
代償は客が払うしかない。

ガンで死ぬのではない

56.3%!

これは何の数字か?

がんの「10年生存率(以下10生率)」だ。
5年生存率ではない。

2002年~2005年にがんと診断された患者。
追跡調査で弾き出された数字だ。
(国立がん研究センターの発表)
10年生存率は上昇傾向が続いている。
検査精度の向上、治療法の改良…
技術的な要素は確かに大きい。
しかし、
「がんが治っていい病になった」
という意識の変化が大きいと感じる。

実際、
「がんですね。でも大丈夫」
と患者さんに言えるようになった。
告知に抵抗が少なくなってきている。
残り時間が長くなるのは大きい。

治療が難しいとされる膵臓がんの
10生率は5%超と決して高くはない。
しかし、20人に1人以上は
10年以上生きる計算だ。
決して不治の病ではない。
「時間がない」わけではない。

「人はがんで死ぬのではない。
不安で人生が死ぬのだ」
スーザンソンタグの言葉だ。
(アメリカのエッセイスト、小説家)

がんに限らず、病になると、
不要な情報に振り回される。
他人はよかれと思って助言してくる。
気を遣われ過ぎて、よそよそしくされる。

逆説的だが時間があるからこそ、
「今日でおしまい」
そう思って生きるべきではないか。
「捨て身」が最強だと確信している。
「不安」で生きるのは不毛だ。

10年生き延びようが、いつかは死ぬ。
医学の進歩を享受するに値する
人生を送っているか?

今日48回目の誕生日を迎えた。
改めて決意しよう。