無事これ名馬?

いつもこの検査は必要ないと思うのよ

77歳の秋田さんはそう言った。
区民健診には心電図が含まれている。
秋田さんは今年も正常だった。

毎回無事だから必要ないと思うのだろう。
ならば健診自体受ける必要がない。
健診の目的は一応「早期発見」だからだ。
(意義と是非については今回はふれない)

秋田さんは喫煙を止める気がない。
しかも高血圧が持病だ。
「心房細動」を発症するリスクがある。

心房細動は脳梗塞を引き起こしうる。
長嶋さんの脳梗塞の原因がこれだ。
心房細動は早く発見する必要がある。
そのための「心電図」だ。

ちなみに脳卒中と言えば、昔は脳溢血、
今は脳梗塞がほとんどだ。
血管はそう簡単には切れない。
日本人の食生活がよくなったからだ。
心房細動は血栓ができやすくなる。
血栓が脳に詰まり脳梗塞になるのだ。
今は脳梗塞を予防するクスリもある。

自分では気づきにくい心房細動。
一年に一回位は心電図を受けた方がいい。
心電図は負担がない検査だからだ。

先日骨折をして杖をついている秋田さん。
世の中に杖をついている人がこんなに
多いのか、と驚いたらしい。

「骨折る前は気づかなかったでしょ?」

そう言ったら恥ずかしそうな顔をした。

無事なときには認識に上がらなかった。
心電図検査も同じ。
無事なときには重要性を感じないのだ。

たまに検査の意義を伝えるのも悪くない。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 

★よろず相談所 ONE LOVEのご予約は↓↓↓から

RESERVA予約システムから予約する

■(一般の方向け)
【よろず相談所 One Love 公式facebookページ】
https://www.facebook.com/oneloveclinic/
是非ページ『いいね』してくださいね!





世界は「言葉」でできている

「あっプーさんだ」
自販機に誰かがイタズラで貼ったシール。
娘はキャラクターをよく見つける。
遠くに干してある布団のキティちゃん。
「黒丸3つ」にしか見えないミッキー。
砂漠でコンタクトレンズを見つける如く。

好きなものの情報が集まる。
灯台がキャラだけを照らしているのだ。
そういう感覚なのだろう。
実はそれだけではない。

キャラ以外が意識に上がっていないのだ。
「存在しない」も同然なのだ。
言語化されているものが圧倒的に少ない。
3歳の女の子の世界では。

世界は言語化されたものでできている。
優先順位の高いものから目に飛び込む。
「好き」を優先順位の上位にすべきだが、
大抵「イヤ」の方が上位になりやすい。
警告音を聞き逃しては命に関わるからだ。

病気を扱った番組は常に高視聴率だ。
中吊りにある目次はネガティブばかり。
みんな「イヤ」でできた世界の住人だ。
好きで「イヤ」を選ぶならそれも自由だ。
(何だかややこしい表現だ…)
自分で優先順位を再設定する。
「言葉」を変えるしかない。
自分で選んでいる自覚を常に持つ。
「~しないといけない」
「~するべきだ」
は一切使わない。
医師を選ぶ。病院へ通う。
自分の選択であり、すべて自己責任だ。
(ホントはやりたくなかったんだけど)
という言い訳を一切許さない生き方。

何だか金八先生の説教みたいになったな。

昨夜、年上の友人が亡くなった。
最期をお願いされてひと月ちょい。

思想と信念に忠実な人だった。
自分のことは「~したい」だが、
日本を語るときは「~すべき」だった…

最期まで好きなことをやり続けた人だ。
先週ライブを観に行くこともできた。

末期癌の彼はバーをオープンしたのだ!
明後日、そのバーに集まる予定だった。
彼の前で歌う予定だった。
「先生持って行けよ」
と彼がくれたギターで。
彼の大好きな”Presence of the Lord”を。

叶わなかった。

ありがとうね。ギター練習するよ。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植

 





まだ肩こってんの?

堀本さんの肩こりはひどかった。

「性格が悪いからですよ」
当然「ひどい」と言われる。
そう言いつつ、80歳の女性の顔は緩む。

だってストレスでイライラするでしょ?
そう言うや否や、顔をしかめ出した。
「それそれ。顔に責任はないよ」

なぜイライラしたら顔をしかめるのか?
顔をしかめたってイライラは治らない。
顔面の筋肉をむやみに緊張させる。
当然、首やその他の部位も力む。

イヤなことを思い出し、また力む。
一日に一体何度身体を強直させるのか。
興奮を発生させるのは簡単だ。
自律神経の機能がそうなっているから。

闘争状態や逃走状態はすぐに作れる。
いつ動物に襲われるかわからない。
その時代の名残だ。
ちなみに「手に汗をかく」という現象。
これは逃走時のすべり止めの名残だ。

一旦興奮すると簡単には戻れない。
時間がかかる。これも解剖学的事実だ。

今はそんな時代か?
動物に襲われることも飢餓もほぼない。
手のすべり止めも必要ない。
身体はいつまで経っても「旧式」だ。

必要なのは「緩める」能力だ。
だから「癒し」や「瞑想」が売れるのだ。
いつの時代も商売人は目ざとい。

実はお金をかける必要はない。
笑えばいいだけだ。
笑えば緩む。笑えるのは多分人間だけだ。

だから
「性格が悪いからですよ」
が効くのだ。
堀本さんは上機嫌で診療室を出た。
もっとみんな笑えばいい。

 

よろず相談所 One Love
日本メディカルコーチング研究所
所長: 原田文植