愚痴る人生時間はおいくら?

もうだめよ。本当に自信がなくなったわ。

井上さんは79歳の女性。
2週間前にインフルエンザにかかった。
日曜日に発症し、他院を受診した。

今は?
完治している。

「とにかく節々が痛くて痛くて。
39度も出たから何も覚えていない。
本当に死ぬかと思った」 

意識がもうろうとしていたそうだ。
久々に高熱が出るとそんなこともある。

「今は治ってるんでしょ?」
うなづく伊藤さん。
「だってどれだけ節々痛かったか。
覚えてないのよ、ぼうっとしてて」
少々不機嫌だ。
もっと同情してくれてもいいでしょ!
と顔に書いてある。

なぜ覚えているのだろうか?
「記憶」という機能の不思議だ。
今、井上さんは何を語っているのか?

「それも忘れたら?」
顔に「?」が浮かんでいる井上さん。
「3日間熱が出たこと。
節々が痛かったこと。
その思い出全部忘れたらどう?」
それでもまだ「?」な井上さん。
「3日間ぼうっとしてたんでしょ?
覚えていないんでしょ?
でもそうだったことは覚えてるんでしょ?
そっちも忘れてしまえばええじゃない」

ようやく笑った井上さん。
まあ苦笑いだが・・・

思い出は「改ざん」できる。
逆に改ざんせずに思い出は構築できない。
改ざんした上で何度も思い出す。
いかに「しんどかったか」を思い出す。
わざわざ「よりしんどく」思い出す。
それが「真実」となる。
オモシロくないことを追体験しまくる。
人生はそんなにヒマなのか?
人生はそれほど長いのか?
井上さんに残された時間は約7年だ。
統計的には・・・

物忘れが激しくて悩む人は多い。
いらんことを忘れる能力を身につけたい。

 

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日本メディカルコーチング研究所
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血液型占いってどない?

私の血液型が何型かわかります?

「A型でしょ?」
常にそう答えることにしている。
理由?
40%当たるからだ。

年末の外来はメチャクチャ忙しい。
それでも、どうでもいい質問に答える。
医療はやはりサービス業なのか・・・

大田さん(82歳)は言った。
「さすが先生だわ。わかってくれるのね。
いつもB型かO型でしょって言われるの!」

まだ血液型トークは続くのか…

B型かO型である確率は50%だ。
偶数か奇数かを選ぶ確率と同じだ。

次は必ず
「先生は何型?」
と訊かれる。
「大田さんと同じですよ」
常に相手に合わせることにしている。

血液型占いを信じる。
そういう人は偏見を持っている。
やっぱり~、とか、意外ね~とか。
正直ウザい…

常々ブログでも書いている。
「性格」というものはありません。
あるのは自分の「行動性向」だけ。
A型の性格とかB型の性格とか。
そんなものはありません!
血液型占い師さんに怒られるかも…

でも、気をつけた方がいい。
血液型占いを信じるということ。
それは差別につながる。
血液型は遺伝と確率で決まる。
変えることのできない部分だ。
人の変えられない特性に触れる。
それは差別の「芽」を育てている。
そのことに気づいた方がいい。

占い師さんに最もよく言われるのが
「B型でしょ?」
である。
なかなか勇気のある占い師だ。
20%を当てにきた。
それとも何か偏見を持たれているのか?

どのように占われても
「それでいいですよ」
と答えることにしている。

 

注意)日本人の血液型分布は
A:O:B:AB=4:3:2:1

 

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探し物は見つからない?

岡野さんは95歳女性。
若い頃女優をしていたのでは?
と思うような美人で清楚な女性だ。
ヘルパーに付き添われての定期受診日。
表情が冴えない。

「どうしたのですか?」と訊いてみた。
「・・・」
何も答えない岡野さん。
ヘルパーさんが助け舟。
「先生に言っていい?」
うなづく岡野さん。
「朝起きたら下の入れ歯がないそうなんです」
確かに「おばあちゃん度」が強くなっている。

午前中岡野さんは探しまくったらしい。
出てこない・・・
失ったショック、見つからないショックもある。
それより、
認知症になったのでは?
というのがショック過ぎるらしい。
入れ歯をせずに主治医の前に出るのも、
プライド的に辛いのだろう。

「探し物はみつからないものです。
いわゆる「盲点」というやつですよ。
年齢は関係ないです。私もよくやります。
昨日二回携帯をお店で忘れましたよ。
岡野さんの丁度半分の年齢なのに!」
朝ジョナサン、夜テング酒場で2回忘れた。
実話だ。

「はあ・・・」
それでも笑わない岡野さん。

「 落ち込んでる時間がもったいない。
残りの人生オモロイことばっかり考えよう!
じゃないと余計認知症になってしまいますよ。
今日帰っても絶対に探しちゃダメ!
ほな、明日見つかりますよ。
見つかったらボクすごい予言者じゃない?
あっ、入れ歯盗んだのボクじゃないからね」
ようやく少し笑って、退室してくれた。

見つからなかったら?
それもご縁だ。新しい入れ歯を作ればいい。
ときは年末。
来年は岡野さんも主治医も当たり年!
口八丁も大切な医療の一つだ!?

翌朝、岡野さんから
「ありました!見つかりましたあ!」
嬉しそうな電話があった。
スタッフも目を丸くして驚いていた。

ホントに預言者になってしまった。
探し物は見つからない。
あきらめたら見つかる。
探したはず!
のところにある。

というお話でした。

 

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