悪いのは顔と頭だけ

高齢の患者さんの自虐ネタだ。
誰が言い出したのだろう?よく耳にする。
顔はともかく「頭が悪い」というのは止めた方がいい。

話はかわるが、先日、引っ越しをした。新居は西日が非常に強いので、「日よけ」をしたいと思った。
どうしようか、と思索しつつ、ネットで調べてみた。実に便利な時代だ。
どんな「悩み」も解決できるような気になる。
ちょっとした日よけから業務用テントまでさまざま。値段もさまざま。
どうせなら通販よりプロに頼んだ方が良さそうだ。プロを探そう。

問題の大半が解決したような気になり、妻と子と4人で公園へ向かった。
ほんの10メートル歩いたかどうか。目に飛び込んできた。
テントを専門に扱うお店だ!定休日でシャッターは降りていた。
にも関わらず、印象的なほど存在感を出していた。
手持ちのスマホで調べたら、かなり有名なお店であることが判明した。
10年間この町に勤務し、数えきれないほどこの通りを歩いた。
交差点の角にあるこの店の「存在」は認知していたが、「業務内容」は全く目に入ってこなかったのだ。
今朝、自分の欲していたものが、数分後、数メートルの場所で見つかった。
まさに「人間は意識したものしか目に映らない」が起こったのである。

話を戻そう。なぜ「頭が悪い」と思わない方がいいのか?
自分が「頭が悪い」と意識すると、本当に頭が悪くなってしまうからだ。
「頭が悪い」ことを追認する情報ばかりが目に入ってしまうからだ。
「やっぱり頭が悪い」「頭が悪いから名前が出てこない」…
心にも身体にも良いはずがない。
「忘却は頭が良い証拠」、くらいに思っておいた方が良い。

 

日本メディカルコーチング研究所
よろず相談所 ONE LOVE
所長: 原田文植

デアゴスティーニ

チケットぴあ

ネポティズムとは?

「ネポティズム」という言葉をご存知か?
日本語に訳すと「縁故主義」である。
少し悪意のある訳だと「身内びいき」となる。
野党が懸命に追求している「モリカケ問題」もネポティズムに対する批判だ。
「ネポティズムはズルいよ」
と言っているわけだ。

今に始まったことではない。昔からずっとネポティズムなのだ。
政治家も医者も世襲ばっかり。才能で勝負、の芸能界も見渡せばネポティズム。
学歴社会もネポティズム。貧困もある意味ネポティズムだ。
履かせてもらっている「下駄」はすべてネポティズムだ。

ふと思った。
この世は全てネポティズムなのではないだろうか?
目に映る全てのコトは「縁故」でやってきたものばかり。
純粋に独力で得たものなんて一つもないはずだ。
思考している頭の中身も「縁故」でできている。親の縁故、教師の縁故、友人の縁故…

大多数の人がフェアでないと感じる「縁故」が「ネポティズム」であり、批判対象となるのだ。
線引きは難しい。
人のふり見てわがふり直そう。

 

原田文植




ケンカ両成敗

『The Rhetoric』という本が予想外におもしろかった。正直「ツッコミどころ」満載だが、ハーバードで非常に売れている、とのふれこみもまんざらブラフでもなさそうだ。分厚いが読みやすい。

特に注目したのは、「議論」に関する分析だ。
議論をする際、「時制に注目しろ」という点だ。
議論の際、「過去形」を用いるときには、非難や批判をすることが多いらしい。
たしかに「前回もそうだった」とか。えてして失敗例として使われることが多い。議論の場に限れば、その傾向はありそうだ。
「現在形」を使用する時には「信念」に基づいた主張が語られるとのこと。腑に落ちた!
「それは常識じゃないか」とか「人間だもの」なんてまさにそう。
結局「未来形」だけが、発展的な議論につながるらしい。「で、どないすんねん?(So what?)」ようやく「案」や「策」が出てくる感じがする。
つまり、議論したけりゃ、「未来形」で話せ!
ということだ。

なるほど、今回のワールドカップ。
日本対ポーランドの試合。日本は敗戦したが、決勝リーグに進めるという結果を得た。これは本来喜ばしいはずのファクト。しかし、日本のとった戦術について賛否が割れている(なんとなく議論されている)。
その1
勝てば官軍。スポーツとしてというより、勝つことに意義がある。「勝利」を大切に考えている。
その2
スポーツとは最後まで、全力で、「フェアプレー精神」で一生懸命やることこそ重要だ、と考えている。
この二つは、まさに「信念」の相違だ。
ここで、「フェアプレイとは何か?」をいくら語っても、それは「信念」を語っているにすぎない。
前述の書物に照らし合わせれば、議論になりにくいし、進展は望みがたい。「信念」をいじるのは、消耗戦になりがちだ。キリスト教徒をイスラム教徒に改宗させるようなものだ(オリジンはどちらも新約聖書なので、決してできなくはないのだろうけれども…)。
いずれにせよ、ケンカが生じる可能性が高い。ケンカ好き同士がやる分には「どうぞご勝手に」、であるが、こちとら医者である。
ケンカはアドレナリンが出て、血圧と血糖値が上がる!お願い、ケンカせんといて。だ。
どうせ、これからも四年毎に続くワールドカップだ。
ワールドカップの未来?サッカーの未来?国際試合の未来?戦いの未来?人間の未来?宇宙の未来?
そんなことについて話すきっかけになればいいのにね。

 

日本メディカルコーチング研究所
よろず相談所 ONE LOVE
所長: 原田文植