猛暑ダイエット

書くことによって情報収集が始まる。

日常的に書いている人はみな

共感してくれるのではないか?

頭の中にあることを書き出す。
一旦頭の外に「外部化」する。
文字通り「可視化」される。

もう1人の自分が観る感覚になる。

生島さん(56歳)ようやく痩せ出した。

甘いモノと酎ハイが大好物。

生島さんに路上で出会う。
毎度、コンビニ袋を持っている。

隠そうとする姿が健気だ。

優しい主治医にプレッシャー?

うしろめたいのだろう…

患者さんはみんな知っている。
何が良くて何が良くないかを。
変えたくても変わらないのだ。
頭の中の習慣が。

「失敗」イメージが強固になる。

だから減量も失敗する。

すべての行動はカロリーを消費する。
それは生命危機をもたらす。

できれば、思考さえしたくないのだ。

無意識化することで対処している。

ルーチンの朝の歯磨きは記憶にない。

脳内思考もパターン化していく。
だから同じことばっかり考える。

もはや「考えていない」ほどに。

打開策は?

「好き」という動機だけだ。
「好き」が面倒くさいことをさせる。

楽器を練習する中学生はその典型だ。

今年の夏は急に暑くなった。
外に出たくない。
家に閉じこもっていたい。

それを超える動機があれば外出する。

好きなことを羅列してもらった。

自分の趣味・嗜好を外部化させた。

その作業で生島さんは減量した。

生島さんは何が本当に好きなのか?

怖くて聞けていない…

今年年も残り5か月を切った。
ラストスパートだ。

新年の目標を見直してみる。
新たな目標を書き出してみる。
奇しくも今日は「終戦記念日」。
書く人にとっては毎日が記念日だ。

悩むな、考えろ!

同一の患者に独立して癌が
複数発生することを多重癌という。

研修医だった20年前は珍しかった。
学会発表させられるほどだった。

一つの癌が致命的だった時代だ。
次の癌の見落としもあっただろう。
多重癌も医学進歩の賜物かもしれない。

今、多重癌の患者さんを何人か診ている。
75歳以上の高齢者ばかり。
みな、何事もなかったように過している。

体重も増えているし、ホンマに癌?だ。

彼らに共通していること。

クヨクヨしない。

「バカだから考えないのよ」

佐山さん(82歳)は言う。
佐山さんは大腸癌と肝癌を克服した。

それは大いなる謙遜だ。

佐山さんは人間として「賢い」存在だ。

好きなコトをして長生きする。

それを賢いと言わずに何と呼ぶ?

逆に「バカ(アホ)」を定義する。
自力でどうにもならないことを悩む人、

またそれに時間を消費している人。

佐山さんは確実にこの定義から外れる。

渋野日向子(20歳)が優勝した。
ゴルフのメジャー大会での優勝。

時代は変わった。若者がスゴイ!

大先輩の言葉を大切にしてきたそうだ。
女子プロの黎明期に女王と呼ばれた

岡本綾子さんの言葉だ。

「悩むな、考えろ」

悩みと考えを混同している人は案外多い。
何だかんだ言って、みな悩むのが好きだ。

中毒性があるのかもしれない。

止めた方がいい。
ガンになってすぐに死なないためにも…

死にたくても死ねない

在宅患者の真木さん(94歳)は
6年前に娘を亡くし独居生活。

真木さんの口ぐせは「愚痴」中心だ。
これは娘の生前から変わらない。
往診する度に
「早く死にたい」

を聞かされる。

「早くあの子の所に行きたいよ」
「あっちでも面倒見さされるの
勘弁してくれってゆうてるよ」
「えっ?何て言ったの?あら?

補聴器してなかったわ」

終始こんな具合だ。

「大丈夫大したことゆうてないから」
「どうせ悪口でしょ」
「ホメてんですよ」

隣で師長が笑いをこらえている。

娘の仏壇に供え物は欠かさない。
夜中に娘が食べてくれるそうだ。

(犯人はおそらく生きている哺乳類だ)

ヘルパーが代わる度にモノを取られる。

(のちに必ず別の場所で見つかる)

呆けてるわけではない。
色んなファンタジーが混ざり合う。

真木さんはまだまだ逞しく生き延びる。

医療には「お約束」が必要なのだ。
吉本新喜劇で育っててよかった。