許さん!


妻が2歳の子どもと大型スーパーで
買い物していた。
オッサンが若い女性にぶつかった。
その後、オッサンはウチの子に
あきらかに「意図的に」向かった。


妻は身を乗り出して制した。
173cmある妻にオッサンは怯んだ。

SNSで友人の投稿でも目にした。
弱そうな人にぶつかってくるオッサン。
「ぶつかりおじさん」として
以前からネットで話題と知り、
のけぞった。


「当たっちゃいました」に見せかけて
ぶつかってくる。
主に40~50代らしい。
最近さらに増加している(!)そうだ。

前頭葉が萎縮しているのか?
濃厚接触を欲しているのか?
同情が1ミリも湧かない、
正真正銘の犯罪行為だ。


相手を選ぶ卑劣さも許しがたい。
元西武の清原にやってみろ!
亀田パパにやってみろ!


最近「新規の特権意識*」という
言葉を知った。
「自分たちは欲望を追求するに
値する存在である」

と感じる事実のことだそうだ。

問題のオッサンも自分たちの行為を
正当化する特権があるとでも?
彼らの行動を理解するには
新しい概念を導入するしかない。

こんな輩こそ「自粛警察」に
取り締まっていただきたい。
いや待てよ?

同一人物でないことを願う・・・

*参考文献『不倫と結婚』


裸のつきあい


佐藤さん67歳は大工だ。
当院には血圧でかかっている。
行きつけの銭湯でよく会う。

最近ご無沙汰だった。
サウナを休止していたからだ。

「サウナ始まったよ」
「じゃあ今晩行こうかな」


こんな会話から始まる外来だ。
銭湯で文字通り「無防備」を晒して
いるから、診察し始めるとき、
お互い何となく照れる。

佐藤さんは銭湯で顔見知りも多く、
待合いでプチ飲み会をしている。

「何年通っているんですか?」
「もう30年以上」
「それはスゴイ!」


毎日デカイ風呂に入り続ける。
ある意味「贅沢」なことだ。

佐藤さんは気づいたことがある。
日本人の体型が変わった。
「メタボ」が増えたそうだ。
以前の日本人にはいなかった
タイプの肥満の仕方だそうだ。


一緒にサウナに入ると酸欠になるから、
そういう人が入るとサウナから出る。
肥満しているから銭湯に来るのかも
しれないが・・・

風呂で高齢者が倒れることもしばしば。
何度も救出しているそうだ。
本職以外の「フィールドワーク」だ。

職人としても信頼されているから、
コロナ禍でもビクともしなかった。

30年間、男の裸を見続けてきた。
本職の医者もタジタジだ。

抗体検査結果


スタッフ7人に新型コロナウイルスの
抗体検査を行った。

大阪で抗体検査をやっている
「小児科せんちゅうクリニック」から
寄贈いただいたキットだ。

血清10マイクロリットルを取るには
ピペッターという検査器具が必要だ。
検査会社を口説いて借りた。
先端に取り付けるチップももらった。

スタッフは検査の経験がないので、
検査役は所長(自分)の仕事だ。

順番に血清から採取している隣で
みなそれぞれはしゃいでいる。

スタッフに流れる検査結果までの
時間はさまざまだ。

15分後
「全員陰性」
だった。

落胆しているスタッフもいた。

今年になってスタッフは
全員元気だった。
なので感染していたとしても
無症候性感染者だ。

無症状のうちに抗体を獲得している
希望は儚くも散ったのか?

「無症候性感染者は抗体が
早く消失する」
「二度目の感染では、免疫記憶で
軽症になることが多い」


最新の論文の知見だ。
なので、感染していた可能性を
完全に否定できるわけではない。

だが、発熱患者を診療し続け、
PCR検査と抗体検査をし、
全員「陰性」かつ無事だった。


胸を張っていいと思う。

これからも患者さんに感染制御を
指導しつつ自らも防御する。
うまくなった「緊張感の制御」こそが
財産だと心から思う。