ときめき長生き

「年金機構のずさんな管理」

2015年はそのことで持ち切りだった。
その後も過少支給など後を絶たない。

どうせ他人のカネなのか?
いや、整理整頓能力の問題かも?
スーパー整理能力欠如者がいたのかも?
公務員の中にも紛れこむ可能性はある。

往診で他人の家を訪問する。
これほどたくさん人の家に上がる職業。
現代では少なくなっているだろう。
他人の家を見たことがない。
そんな人も増えているのではないか?

元気なお年寄りの家は総じて
部屋が整理整頓されている。
自宅に招き入れる礼儀もあるのかも。

対して、ゴミ屋敷に近い家もある。
こじらせる患者さんが本当に多い。
何となく治りが悪い。
原因不明の微熱が続く。
因果関係とまでは言えないが、かなり
相関していると感じる。
頭の中も整理されていないのだろう。
郵便物が整理されず突っ込まれている。
そういう人は機会損失も多いだろう。
経済的損失も病を引き起こす。
汚い家だと家族も不機嫌になる。
人間関係の悪化も病を引き起こす。
病になれば医療費が発生する。
社会保障費という公費を使うことになる。
他人のカネも含まれている。

予防医学的観点から整理整頓能力を
評価しないといけないかもしれない。

鍵がない、メガネがない、と騒いでいる
自分への戒めである。

やせ旅

早い話が
本気で変わりたいなら、環境を変えろ
ということだ。

「先生の話を聴くと毎回燃えるの。
でも、長続きしないのよねえ…」

白田さん(69歳)の嘆き節だ。

白田さんは比較的太っている。
肥満はラッキーだ。
なぜなら「余地」があるからだ。
痩せるだけで血圧も血糖値も脂質も改善する。

大抵の身体の不調も改善する。

あの手この手、痩せる方法を教える。
「それならできそう!」
目を輝かせて帰宅する!

翌月の外来で件の嘆き節を聴かされる。

理由は簡単だ。
家に帰るから。
環境は人のすべてを巻き戻す。
なぜなら、本能は現状維持を望むからだ。
現状維持こそが生存確率を上げてくれる。
自宅という環境は現状そのものだ。
よってモチベーション全開バリバリだ!
現状維持にモチベーションが働くのだ。

かくして嘆き節を繰り返すことになる…

「来月受診後、アフリカに行きましょか。
ほな、すぐに痩せ始めるよ」
「いじわる!」

そう言いたげな顔で退出していく。

煙草を止める人が増えている。
環境が吸わせてくれないからだ。
確実に言える。
ダイエットは禁煙より難しい。

あなたのためなら生きられる

早い話が、

人間は「誰かのため」なら結構頑張れる

ということだ。

会社健診で来院した福岡さん(69歳)。
健診のみ、たまに受診する患者さんだ。
色々あったので印象深い。
前に会ったときと比べて、引き締まり、
マッチョになっていて驚いた。

顔つきも使命感に溢れている印象だ。
糖尿病も高血圧も克服したようだ。

野菜からしっかり食べる。
週二回のジムワーク。
自宅でも足踏み体操その他…

毎日できるだけ歩いているそうだ。

実直を絵に描いたような患者さんだ。
いや、患者さんだった人だ。

今は病んでいない。

あまりにストイックだ。

聴くと数年維持しているそう。

年齢が年齢だ。
健康が目的なのか?
健康はツールだと常々思っている。

おカネや健康が目的の人生は不毛だ。

頑張る理由を訊いてみた。

「再婚した妻のために長生きしたい」

のだそうだ。

福岡さんは前妻と死別している。
前妻の死後、自暴自棄になった。
飲酒量も増え、生活習慣病になった。

前回会ったときは、真っ只中だった。

数年前、10歳年下の女性と再婚した。

生活態度が一変したそうだ。

繰り返す。
人間は「自分のため」なら知れてるが

「誰かのため」なら結構頑張れる。

「そら、長生きせなあきませんね」
「120歳まで生きようと思ってます」
どっかで聴いたセリフだ…